ニュース

オフィスなどのWi-Fi環境をシミュレーションする「自営無線ネットワーク設計構築支援」サービス、日立情報通信エンジニアリングが提供

アライドテレシスの技術で端末が移動しても安定した通信を可能に

 株式会社日立情報通信エンジニアリングは、オフィスなどにおける無線(Wi-Fi)アクセスポイントの最適な配置を短時間で高精度にシミュレーションできる「自営無線ネットワーク設計構築支援」サービスの提供を開始した。

 同社の持つネットワーク設計のノウハウに基づき、最適なWi-Fi環境を構築するための設計・見積もりを行うサービス。同社が開発したマルチベンダー対応の無線アクセスポイント配置シミュレーターを使用することで、短時間で高精度な見積が可能になり、同社の実験評価では、通常なら2~3日かかる無線エリア設計のためのモデル作成が、最短1時間以内で完了するという。

 ネットワークの構築においては、アライドテレシスの独自技術「AWC-Channel Blanket(AWC-CB)」を活用。これは、エリア内のアクセスポイントで単一のチャンネルを用いる「シングルチャンネル方式」の技術で、複数設置したアクセスポイントの間の端末が移動する際に、ローミングレスで途切れない快適な通信を実現するという。

 AWC-CBの活用例として、病院で医師や看護師が病棟を移動しながら電話や電子カルテ端末を使用したいケースが紹介されている。そのような環境でも、途切れることなく安定して利用できる病院内無線ネットワークを構築できるという。

AWC-CBの利用イメージ

 自営無線ネットワーク設計構築支援サービスの利用にあたっては、同サービスのウェブサイトから問い合わせを行う。