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神奈川銀行をかたるフィッシング、件名「【神奈川銀行】お客様情報に関するご協力のお願い」の不審なメールに注意

偽サイトに誘導し、名前や電話番号、カード情報などを詐取

 神奈川銀行をかたるフィッシングの報告を受けているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは3月6日10時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 メールの件名は「【神奈川銀行】お客様情報に関するご協力のお願い」が確認されているが、このほかの件名も使われている可能性がある。

 メールの内容は、取引の目的などを確認するためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。


いつも神奈川銀行をご利用いただきありがとうございます。

近年、日本および国際社会が取り組まなければならない課題として、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の重要性が高まっております。
当行は、関係省庁と連携しながら、複雑化・高度化するマネー・ローンダリング及びテロ資金供与の手口に対応し、有効に防止できるように対策を進めております。
こうした中、金融庁は、金融機関等における実効的なマネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関する基本的な考え方を明らかにした「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」を策定・公表しています。
このような背景から、当行では2022年10月より、お取引の内容、状況等に応じて、お客さまに関する情報やお取引の目的等を定期的に再確認させていただいております。
お客さまにはお手数をお掛けすることにはなりますが、「お客さまの情報に関するご協力のお願い」と題したご案内がお手元に届きましたら、ご回答にご協力をお願い申し上げます。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)

メールの内容の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトは神奈川銀行(かなぎん)のダイレクトバンキングを装っており、ログインID、ログインパスワードの入力画面が表示される。

誘導先のフィッシングサイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。

https://kangawab●●●●.com/

 フィッシング対策協議会は、フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成することが多く、見分けることは非常に困難と指摘する。その上で日頃からサービスへログインする際は、メールのリンクではなく、普段利用しているスマートフォンの公式アプリやブラウザーのブックマークなどからアクセスするように注意を呼び掛けている。

 また、神奈川銀行も注意喚起を実施。同行が個人情報や取引目的などをメールで確認することはないとしたうえで、不審なメールを受信した場合は削除するように、またメール内のURLは絶対にクリックしないようにと呼び掛けている。