ニュース

AIの音声認識精度向上を目指し、オルツが「コエラボ」などの人力文字起こし事業を買収

 AI事業を手掛けるオルツ株式会社は6月1日、株式会社IPパートナーズの文字起こし事業(「コエラボ」および「安起こし」サービス)を、事業譲渡によって買収したと発表した。

 オルツは、パーソナルAI(P.A.I.。自身の意思をデジタル化してクラウド上に配置したクローンを生成し、あらゆるデジタル作業を実行させることを目的としたAI)の開発を目指し、同社が開発した音声認識技術を使用したAIによる議事録サービス「AI GIJIROKU」などのサービスを提供している。今回の事業買収は、オルツが人力による100%精度の文字起こしサービスを提供可能とするとともに、AIによる自動文字起こしの精度を100%に近づける学習サイクルループを自社内で保有することが目的だとしている。

 IPパートナーズの文字起こし事業は、国内シェア第2位だという。オルツでは、同社独自のアルゴリズムと、今回の買収により構築したHuman-in-the-Loop(HITL。機械学習などにおける、人間が組み込まれたシステムのループ、サイクル)により、国内およびアジア圏における音声認識市場をリードし、AIを含めたソリューション開発も進めるとしている。