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医療機関のランサムウェア対策に、日本医師会ORCA管理機構推奨のNASと外付けHDDのセット「BCSP-XAUTN」シリーズ、アイ・オーが発売

法人向けNAS「LAN DISK」シリーズ
法人向け外付けHDD「BizDAS」シリーズ

 株式会社アイ・オー・データ機器は、医療機関向けに法人向けのNASと外付けHDDがセットとなったバックアップスターターパック「BCSP-XAUTNシリーズ」2製品を発売する。いずれも7月末出荷予定で、市場想定価格は、8TBの「BCSP-XAUTN8」が29万400円、4TBの「BCSP-XAUTN4」が21万3730円。

 同社の法人向けNAS「LAN DISK(ランディスク)」シリーズと、法人向け外付けHDD「BizDAS(ビズダス)」シリーズの製品がセットになったもので、両シリーズともに8TBないし4TBのモデルを採用。LAN DISK、BizDASシリーズ用の保守サービスも付属し、保証期間は5年。

 近年、医療機関を狙ったサイバー攻撃、中でもランサムウェアによる攻撃が増加しているが、本製品はランサムウェアによる攻撃から医療機関のデータを守るものだと、同社では説明している。ランサムウェアは電子カルテなどのデータを暗号化してしまうことで、医療サービスの提供を妨害するが、本製品ではNASのデータを外付けHDDにバックアップし、外付けHDDは論理的にネットワークから分割する設定がされている。そのため、NASランサムウェアの被害に遭ったときにも、外付けHDDのデータは守られ、復旧が可能になる。

 医療機関の情報システムの導入・管理などを手掛ける日本医師会ORCA管理機構のサイバーセキュリティ対策バックアップストレージとして、推奨を受けており、厚生労働省が定める「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に沿った運用が可能だとしている。

ランサムウェアによる攻撃のイメージ(製品の特徴紹介より)
NAS(LAN DISK)と外付けHDD(BizDAS)によりデータを守るイメージ(製品の特徴紹介より)

 セットに採用されているNAS「HDL2-XA8B/HDL2-XA4B」は、CPUにAtom C3338(デュアルコア、2.2GHz)、メモリ2GBを搭載。OSはLinux。ギガビット対応の有線LANポート×2を備える。

 外付けHDDの「HDJA-UTN8B/HDJA-UTN4B」は、USB 3.2 Gen 1接続で、信頼性が高いNAS用HDDを搭載している。