ニュース

楽天銀行をかたるフィッシング、件名「楽天銀行からのお知らせ[追加認証を一時制限しました]」などの不審なメールに注意

偽サイトに誘導し、ログイン情報を詐取

 楽天銀行をかたるフィッシングの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは8月1日17時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 フィッシングメールの件名は、以下が確認されている。なお、これら以外の件名も使われている可能性がある。

  • 楽天銀行からのお知らせ[追加認証を一時制限しました]
  • 楽天銀行のメール設定に異常が発生しています
  • 【重要・緊急】楽天銀行のご利用を制限している

 メール本文は、以下の文面が確認されており、本人確認のためなどとして、リンク先へのアクセスを促している。

いつも楽天銀行をご利用いただきありがとうございます。

楽天銀行が不正利用を検知・判断したので、お客様の楽天銀行は
取引サービスが利用停止しました。

不正利用による被害拡大を防止のだめ、ご本人に確認して、
取引サービスの限制を解除してください。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトは、楽天銀行のウェブサイトのログイン画面を装っており、ユーザーIDとログインパスワードの入力を求められる。

誘導先のフィッシングサイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。

https://rakuten.bank.●●●●.cn/
https://rakuten.bank.●●●●.com/
https://rakutena●●●●.com/

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 楽天銀行でも注意喚起を実施、同行のログイン画面を装い、ユーザーIDとパスワードの入力を求める画面が発見されたとの情報があるとして、身に覚えのないメールやショートメールなどを受け取っても、画像やリンクを一切クリックせず、削除するようにと呼び掛けている。