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新型コロナ5類移行後も「就業時にマスク着用」が8割~パーソル総合研究所調べ

 株式会社パーソル総合研究所は8月15日、「第八回・テレワークに関する調査/就業時マスク調査」の結果を発表した。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に移行してから初めての調査となったが、就業時のマスクの着用率は79.8%(「着用している」と「たまに着用している」の合計)と依然として高い。

 この調査は7月13日~18日にインターネットを用いて実施したもので、勤務先の従業員が10人以上の全国の20~59歳の就業者3万914人が対象(雇用形態別では、正規雇用が2万4644人、非正規雇用が5968人、公務員・団体職員が302人)。

 就業時のマスク着用率は、「着用している」が62.2%、「たまに着用している」が17.6%、「着用していない」が20.2%だった。着用理由(就業時マスク着用者、n=2万4675)は、「自己判断」が55.7%、「会社からの指示」が31.2%、「職場の雰囲気」が29.5%、「顧客からの要望」が5.7%となっている。

 その一方で、プライベートのマスク着用率は、「着用している」が36.9%、「たまに着用している」が36.8%、「着用していない」が26.3%で、就業時よりも着用率は低いという結果。

就業時のマスク着用率と着用理由、プライベートの就業時マスク着用率

 5類移行後の変化として、勤務中のマスクの着用が「かなり増えた」とした人は4.2%、「少し増えた」は4.3%、「変わらない」は49.9%、「少し減った」は24.6%、「かなり減った」は17.0%だった。

5類感染症移行後の変化

 職種別のマスク着用率は、「福祉系専門職(介護士・ヘルパーなど)」(n=947)が97.5%、「医療系専門職」(n=482)が95.2%、「販売職(販売店員、レジなど)」(n=870)が92.4%、飲食以外の「接客・サービス系職種」(n=478)が88.3%、「営業職(個人向け営業)」(n=771)が85.7%――と続いている。

職種別マスク着用率

 職種別のマスク着用理由として、「会社からの指示」「職場の雰囲気」「顧客の要望」「自己判断」の4つから複数回答可で聞いている。

 職種別ではおおよそ、医療や福祉、受付、秘書、販売、飲食店、製造業全般、清掃は「会社からの指示」によりマスクを着用している。その一方で、事務、総務・人事、経営企画、営業事務・アシスタント、Webクリエイティブ職などは「職場の雰囲気」を理由に挙げている。

 また、ほとんどの職種で半数程度の人がマスクを着用する理由として「自己判断」を挙げているとしている。

職種別の就業時マスク着用理由(複数回答)