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ETC 利用照会サービスをかたるフィッシング、件名「【重要なお知らせ】解約予告のお知らせ(ETC利用照会サービス)」などの不審なメールに注意
偽サイトに誘導し、個人情報やカード情報を詐取
2023年9月6日 06:25
ETC 利用照会サービスをかたるフィッシングの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは9月4日17時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は以下のものが確認されている。なお、これら以外の件名も使われている可能性がある。
- 【重要なお知らせ】解約予告のお知らせ(ETC利用照会サービス)
- 【重要】ETCサービスご利用者様へ大切なお知らせ番号:●●●●●●
- 【ETC】緊急通知
- ETC利用照会サービスアカウントの更新のお願い
- ETCサービスご利用者様へ大切なお知らせ
- ETC利用照会サービス解約予定のお知らせ
メール本文は、以下のように複数の文面が確認されており、登録を継続するためや、サービスのアップデートのためなどとして、リンク先へのアクセスを促している。
平素よりETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます
このメールは、ETC利用照会サービス(登録型)にご登録されていて、
420日間ログインのない方にお送りしています。
お客様のユーザーIDは、解約予定日までにログインいただけないと
登録が解約となります。
※ETC利用照会サービス(登録型)は450日間ログインがない。
ユーザーIDの登録が自動的に解約となります。
【ユーザーID】
【受信者のメールアドレス】
【解約予定日】
2023年9月4日
解約予定日までに下記のURLから本サービスにログインしていただきますと、ご登録は継続されます。
ログイン後の特別な操作は必要ありません。
※登録が継続された際のお知らせはございません。
※パスワードがわからない場合も下記URLから新パスワードの発行を行えます。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)
ETC利用照会サービスをご愛顧いただき、ありがとうございます。
お客様の安全と利便性を向上させるため、お知らせがございます。
この度、ETC利用照会サービス(登録型)のアップデートを行う運びとなり、ご案内申し上げます。
お客様のユーザーIDは「受信者のメールアドレス」です。
ETC利用照会サービス(登録型)は、セキュリティを強化する一環として、
定期的なアップデートを行っております。アップデート完了のために、
以下の手続きをお願いいたします。
アップデート予定日は「2023年09月15日」です。アップデートを行うために、
以下のURLからETC利用照会サービスにアクセスし、手続きを進めてください。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)
誘導先のフィッシングサイトも複数確認されている。1つ目のパターンは、ETC 利用照会サービスのウェブサイトを装い、ユーザーIDとパスワードの入力が求められる。入力して操作を続けると、「オンライン本人認証サービス」と表示された画面で、クレジットカードの番号や有効期限、セキュリティコードと電話番号の入力画面が要求され、さらに操作を続けると、電話番号に送信したという認証コードの入力を求める画面になる。
2つ目のパターンは、ETCのウェブサイトを装い、メールアドレスとパスワードの入力が求められる。入力して操作を続けると、「支払い方法は無効」とのメッセージが表示され、続く画面で名前、連絡先、生年月日、請求先住所の入力が要求される。さらに操作を続けると、クレジットカード情報の入力画面が表示され、続けてクレジットカード会社のログインIDとパスワードの入力画面へ遷移する。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。
https://qinghai●●●●.cn/?id=info
https://gansuji●●●●.cn/?id=info
https://www2-etueng.gugyk.●●●●.com/
https://www2-etucardsda.ushgyeoru.●●●●.gd/
https://etc-●●●●-jp.com/
https://lif●●●●.cn/index.php?id=●●●●
https://6ir●●●●.icu/
https://fw5●●●●.icu/
https://gt79rms.●●●●.com/
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。