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Yahoo!知恵袋、生成AIによる回答を表示する「AI回答機能」を試験提供、「悩み相談」「歴史」の2カテゴリで

 LINEヤフー株式会社は11月17日、同社が運営する知恵共有サービス「Yahoo!知恵袋」において、ユーザーから投稿された質問に対して生成AIよる回答を表示する「AI回答機能」の試験提供を開始した。第1弾として「悩み相談」「歴史」の2カテゴリで開始し、順次提供カテゴリを拡大する予定。

 Yahoo!知恵袋には、質問と回答合わせて年間約5400万件の投稿がされているが、約1割の質問には回答がつかないという課題があったという。本機能を導入することで、回答がつかない質問を減らし、より早く質問者の課題を解決しやすい環境を提供できるとしている。

 本機能では、米OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4」を利用。質問投稿時にAI回答機能対象のカテゴリを選択することで、AIによる回答の表示を任意で選択できる。AI回答機能の規約に同意し、質問を投稿すると、短時間のうちに生成AIによる回答が投稿される。

 生成AIによる回答投稿後もユーザーによる回答の投稿が可能なため、質問者はユーザーと生成AI両方の回答を確認できるという。またAIによる回答も、質問者が最も納得、満足した回答を選ぶ「ベストアンサー」の対象となる。

 なお、生成AIの回答が、必ずしも正確なわけではないことは留意したい。同機能に関する「よくある質問」では、「AIの回答は信用できますか?」との質問に対し、「AIの回答は正確さや最新の情報を保証するものではありません。事実と異なる場合があります。AI回答機能の回答にはOpenAI社のGPT-4を用いています。GPT-4の学習データは2021年9月までのデータで、最新の情報が反映されていない可能性があります」といった説明がされている。