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総務省、「国民のためのサイバーセキュリティサイト」をより読みやすく、最新動向を反映してリニューアル
2024年5月29日 07:30
総務省は5月24日、「国民のためのサイバーセキュリティサイト」をリニューアルした。
同サイトは、セキュリティ知識の普及啓発を目的として、2003年から公開していた「国民のための情報セキュリティサイト」を2022年にリニューアルし、同時に改称。今回のリニューアルでは、サイトの構成を分かりやすくするとともに、最新のセキュリティ動向を踏まえて内容を更新したとしている。
選びやすく、読みやすい構成に
リニューアルされた同サイトでは、メニューがより整理され、家庭で利用するユーザー、職場で利用するユーザーなど向けに分けられており、「自分が読むべき情報」がどれかを見つけすくなっている。
各コンテンツもより読みやすくなり、ひとつひとつのトピックの説明はコンパクトにまとめられていて、知っておきたいトピックや基礎的な知識を、短時間で一通り確認できる。さらに深く知りたいユーザーに向けては、用語集や事例集も充実している。
「サイバーセキュリティ初心者のための三原則」も刷新
はじめに掲載されている「サイバーセキュリティ初心者のための三原則」も、最新動向を反映したかたちで、新しくなっている。次のような内容だ。
「その1 ソフトウェアを最新に保とう」
1つ目の内容は大きく変わっていない。最新バージョンにはアプリケーションやOSの欠陥(脆弱性)が改善され、セキュリティ強化が含まれることから、定期的な確認と早急の更新を呼び掛けている。
「その2 強固なパスワードの設定と多要素認証を活用しよう」
リニューアル前は「IDとパスワードの適切な管理」とされていたが、パスワードを強固にすることにフォーカスしたうえで、多要素認証の利用を呼び掛ける内容となっている。
「その3 不用意に開かない・インストールしない」
リニューアル前の「ウイルス対策ソフトの導入」から変更されている。ウイルス対策ソフトに任せきるのでなく、ユーザーの行動によるセキュリティ対策を意識したものと見られる。
パスワードの定期的な更新は”不要”と明記
パスワードの定期的な更新が不要だと明記されていることを、本誌ではやじうまWatchの記事にて、先に紹介した。
従来は、「パスワードの定期的更新は不要」という内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の見解としての紹介のみ行っていた(見出しとしても記載はあった)が、新サイトでは総務省自身が「パスワードの定期的な更新が不要」とするかたちとなった。また、「サイバーセキュリティ初心者のための三原則」と合わせて、多要素認証の積極的な活用を呼び掛けている。
古いWi-Fi機器を利用しないように
一般利用者向けの、Wi-Fi機器の利用に関しては、従来よりも一歩踏み込んだかたちで「古いWi-Fi機器を利用しないように」という項目が設けられている。新しい製品は自動ファームウェア更新や機種ごとに異なるIDとパスワードがはじめから設定されているなど、セキュリティ機能が強化されていることから、新しいWi-Fi機器の利用を呼びかけた内容となっている。