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ACCS、「生成AIと声」をテーマに開催したパネルディスカッションのレポートとアーカイブ動画を公開

 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、11月28日に実施したパネルディスカッション「AI技術の進歩と、著作権における"現状を理解"~生成AIと声~」のレポートと、アーカイブ動画を公開した。

 近年、声優や俳優の声を生成AIの学習データとして無断で使用し、それにより生成した音声が使われることがあるが、現行の著作権法などでは、声そのものの権利が十分に保護されないことが問題になっている。パネルディスカッションでは、「技術革新を妨げず、法とモラルをどのように協調させていくべきか、皆さんと共に理解を深めて」いくとしている。

 日本俳優連合副理事長である、俳優・声優の池水通洋氏、キャラクタービジネス法務を専門とする弁護士の田邉幸太郎氏、セキュリティサービスを手掛けるサイバートラスト株式会社の鈴木崇文氏がパネリストとして登壇。声優業界における生成AIによる影響や問題提起を皮切りに、国内外の法的な動向やオープンソース開発コミュニティにおける取組について、理解を深めるディスカッションとなったとしている。

 同協会のウェブサイトで、全3ページのレポートを公開している。また、イベントサイト「Peatix」でアーカイブ動画の配信を行っている。

 ACCSでは、AIと著作権をメインテーマとしたパネルディスカッションを2024年度に3回実施するとしており、第2回は2025年1月に「AI技術の進歩と、グローバルにおけるステークホルダーの取組を理解」がテーマ、第3回目は2025年3月に「AI技術の進歩と、著作権について国として民間に期待することを理解」がテーマで開催の予定。