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MUJIとURによるリノベーション済み団地、2月より全国3カ所で入居者募集開始

 独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と株式会社MUJI HOUSEは、「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」によりリノベーションした全国の3カ所の団地を、収納を充実させた「MUJI×UR Plan+S」シリーズとして公開し、2月より順次入居者募集を開始する。

 同プロジェクトは、団地の間取りのよさなどを生かして「こわしすぎず、つくりすぎない」というコンセプトのもと、リノベーションを行うもの。2012年に関西の3団地において開始し、2024年末時点には全国の78団地で展開している。

 MUJI×UR Plan+Sは、多くの団地で充実している押し入れの空間を生かしたシリーズ。押し入れの空間にキャンプ用品や趣味のものを収納したり、中棚を利用してテレワーク用のワークデスクにするなど、暮らしに合わせて編集できるとしている。また、木製の長押をリビングや玄関の壁面に加えているのも特徴。長押を利用することで、壁を収納にしたり飾ったりできるという。

 各団地の部屋の仕様、募集開始日、内覧会の予定日時などは次のとおり。

団地の押入れの空間を有効活用
長押を利用し壁をアレンジ

金町第二(東京都葛飾区)

  • プラン:2LDK
  • 床面積:57.33㎡
  • 戸数:1戸
  • 募集開始日(予定):2月6日(先着順)
  • 内覧会:1月31日(金)・2月1日(土)、両日とも10時~15時

 間取りの中央に位置する押入の一部を撤去し、南北に光と風を通すトンネルに。南側の和室間のふすまを外し、さらに広々としたLDKにすることもできる。

北本(埼玉県北本市)

  • プラン:2LDK
  • 床面積:52.35㎡
  • 戸数:1戸
  • 募集期間(予定):3月(先着順)

 部屋の中心部にあった物入れや建具を撤去し、北側の和室まで光と風が通り抜けるようにリノベーション。また北側の押入れは中棚を撤去し、より自由に利用できる空間に。

箕面粟生第3(大阪府箕面市)

 この団地では床面積が異なる2つのプランを提供。どちらも2月10日(月)~25日(火)に募集し、3月2日(日)に抽選予定。なお、モデルルームは1月16日(木)から公開する。

  • プラン:1LDK
  • 床面積:50.21㎡
  • 戸数:1戸

 部屋同士のつなぎ方を変えて、風通しの良い主寝室と多目的に使えるユーティリティスペースを創造。さらに、リビングとダイニングキッチンの間の仕切りを撤去し、広々とした団らんの場に。

  • プラン:1LDK
  • 床面積:59.34㎡
  • 戸数:1戸

 共同開発の組合せキッチンを採用し、部屋全体を見渡せる対面キッチンに。キッチン横のテーブルは可動式となっており、シチュエーションに合わせてアレンジできる。

 このほか、2024年2月に発表された「MUJI×UR Parts Room」の募集も実施している。従来の団地住戸にMUJI×UR共同開発のオリジナルパーツを加えたシリーズで、「変えられる」「木に触れる」「つなげたり、仕切ったり」「素材を大切に」「水回りが気持ちいい」の5つの暮らしのテーマが設けられているという。以下の2件は、MUJI×UR Parts Roomの一部。各団地の入居者募集は順次行われる。

藤山台(愛知県春日井市)

  • プラン:2DK 暮らしのテーマ3「つなげたり、仕切ったり」
  • 床面積:43.33㎡
  • 戸数:1戸

 畳、照明、ふすまに、共同パーツを採用。「ふすま収納」を利用することで、ライフスタイルに合わせて部屋の使い方を変えられるという。

中宮第3(大阪府枚方市)

  • プラン:1LDK 暮らしのテーマ2「木に触れる」
  • 床面積:40.89㎡
  • 戸数:1戸

 木製取手や木製スイッチプレートや、足触りの良い合板フローリングを採用。木の温かみを感じられる空間に。