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インターネット・ホットラインセンター、ネット上の「闇バイト」関連情報の通報を受付

 インターネット上の違法情報の通報を受け付けている「インターネット・ホットラインセンター」(IHC)は2月28日、いわゆる「闇バイト」に関係したSNSの投稿などを通報対象に追加し、通報の受け付けを開始した。

 同センターは、インターネット上の違法・有害情報に関する通報を受け付け、警察への通報、ISPやサービス事業者への削除依頼などの連絡、フィルタリング事業者への情報提供といったの対応を行う組織で、警察庁からの業務委託により運営されている。

 通報対象となる情報の種類や対応はガイドラインで定められており、IHCのウェブサイトに設けられている「通報する」メニューも、その種類ごとに設定されている。同センターは、インターネットの児童ポルノや規制薬物の広告といった違法情報や、 犯罪などの違法行為を引き起こす原因となり、公共の安全や秩序をおびやかす情報の流通が社会問題となってきたことを受け、2006年に解説されており、ガイドラインは問題となっている違法・有害情報に応じて改定される。

 このたび改定された中では、闇バイトに関連した犯罪実行者募集情報として、次のような情報が通報対象となった。

公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的での労働者の募集
「闇バイト」「ホワイト案件」「叩き」「受け子」「出し子」「運びの仕事」など、犯罪の実行者の募集を示唆する表現が記載されたもの
虚偽に当たる又は誤解を生じさせるような労働者募集の表示
募集者の氏名(名称)、住所、連絡先、業務内容、就業場所、賃金について記載のない求人のもの

 このほか、「無登録貸金業者による広告」(いわゆる「ヤミ金」の広告)、「拳銃等又は人の生命、身体若しくは財産を害する目的での拳銃等以外の銃砲等の所持を、公然、あおり、又は唆す行為」も、新たに通報対象に加えられた。