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ペパボ創業者の家入一真氏、都知事選出馬会見をニコ生で中継

 paperboy&co.(4月1日からGMOペパボ株式会社に変更予定)創業者の家入一真氏が、都知事選に立候補することを明らかにした。都知事選出馬会見を、ニコニコ生放送で1月22日14時30分から生中継した。

一時は出馬断念と思われたが、締切直前に出馬に踏み切る

都知事選への出馬を表明した家入一真氏(写真は2009年paperboy&co.のCOO就任当時)

 家入氏は昨年12月19日に「1000RTで都知事選出馬」とツイート。1000RTを超えたのを受けて、Facebookで「国や社会や行政や学校といったレイヤーの網目の隙間から落ちてしまった子たちの居場所を作るのが僕らのやってることなんだよね。別にそれは慈善でも何でもない。ただ、国に頼れない中で、僕らは僕らで勝手にやるよ、と。別に既存の仕組みを否定するつもりもひっくり返すつもりも無いよ。ただ、その既存の仕組みをハックする形でアップデートする。働き方を、居場所を、資本主義を、行政を、政治を、宗教を、ハックする。それが僕らのやるべきことなんだよね。優しい革命。というわけで都知事選の準備します。」と宣言。

 ネットユーザーの間では期待の声も上がっていたが、その後、やまもといちろう氏が家入氏に直接確認したところ、「出ません」と回答したとやまもと氏がブログで明かすなどして、出馬はないものと思われていた。

 しかし、年が明けて15日、家入一真氏のオフィシャルサイト「日刊ダメ人間」(http://ieiri.net/archives/3523)で「決断するということ」と題した文を公開。その後「時は来た……」とツイート。16日には「おいおい!!事前審査締め切り明日じゃん!!間に合わねーじゃん!供託金も無いし!!本籍福岡だし!! → 東京都知事に立候補する方法」とツイートしていたが、なんとか手続きが間に合ったようだ。

 家入氏は1978年福岡生まれ。2003年に22歳でpaperboy&co.を地元福岡で起業。paperboy&co.は2004年に第三者増資によりGMO傘下に入り、拠点を福岡から東京に移転、2008年12月にJASDAQに上場した。2011年に退任後は、カフェ経営、スタートアップベンチャーへの投資、クラウドファンディング「CAMPFIRE」の共同創業、新しい働き方を提唱するチーム「Liverty」の立ち上げ、スタートアップコミュニティ「creww株式会社」共同創業、無料のネットショップ作成・運用サービス「BASE株式会社」共同創業などいくつもの事業やプロジェクトを立ち上げている。

 JASDAQ上場前年の2007年には、中学時代に引きこもりだった過去を綴った著書「こんな僕でも社長になれた」がワニブックスから刊行され、「引きこもり社長」として大きな話題となった。その後も、「バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者」「15歳から、社長になれる。 ぼくらの時代の起業入門」「もっと自由に働きたい とことん自分に正直に生きろ。」などの著書を刊行している。

都知事選候補のニコ生中継

 ニコニコ生放送では、東京都知事選2014特設サイトを開設(http://ch.nicovideo.jp/tochijisen2014)。22日には家入氏の出馬記者会見のほかにも都知事選候補の記者会見生中継が行われた。

・13時30分~ 田母神俊雄氏 記者会見
・14時30分~ 家入一真氏 記者会見(都知事選出馬会見)
・14時30分~ 舛添要一氏 記者会見
・15時30分~ 宇都宮健児氏 記者会見
・17時00分~ 細川護熙氏 記者会見(都知事選出馬会見)

 また、選挙告示日の1月23日には、グリー、サイバーエージェント、ドワンゴ、ヤフー、Ustream Asia、LINEの6社が取り組んでいるネット選挙応援企画「わっしょい!ネット選挙」は、東京都知事選挙の立候補者がネット視聴者に向けて演説を行う「東京都知事選 ネット応援演説」を開催する。

 参加予定の候補は、宇都宮健児氏、鈴木達夫氏、田母神俊雄氏、ドクター・中松氏、根上 隆氏、マック赤坂氏。五十嵐政一氏、ないとうひさお氏、細川護熙氏、舛添要一氏の各候補については、候補者からの連絡待ちの状態であるという。

 ニコニコ生放送では、東京都知事選の立候補者とその応援者が、それぞれ15分の時間内で演説を行う間、ユーザーはニコファーレアバターとして演説に立ち合いコメントで声援を送るとともに、各応援演説をアンケート評価する企画を実施する。

(工藤 ひろえ)