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IPA、JC-STAR「★1」適合ラベル交付開始、IoT機器セキュリティラベリング制度

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は5月21日、IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)」の、「★1」適合ラベルの交付を開始した。ラベルを取得した製品のリストは、同機構のウェブサイトで公開されている。

 同制度は2024年9月に発表されたもので、インターネット通信機能を持つ幅広いIoT製品を対象として、共通的な物差しで製品が備えるセキュリティ機能を評価・可視化することを目的としている。また、海外で運用されている同様のセキュリティラベリング制度との相互認証を図ることを目指し、交渉が進められている。2025年3月に運用が開始され、適合基準「★1」の申請を受け付けていた。

 適合基準は星の数により★1~★の4段階が設けられていて、制度を広く普及させるため、★1および★2は自己適合宣言に基づいてラベルを付与するとされている。このうち、★1は、製品として共通して求められる最低限のセキュリティ要件を満たすことをベンダー自ら宣言するものとなる。

 適合した製品には星をデザインしたラベルと、二次元バーコード付のラベルが付与される。今後、対象製品のパッケージなどで確認できるようになるとみられる。

適合ラベルの例

 ラベル取得製品のリストは、バッファロー(Wi-Fiルーター、NASほか)、i-PRO(ネットワークカメラ)、センチュリー・システムズ(IoTゲートウェイ)、NextDrive(EMSコントローラー)、KDDI/AMソリューション(IoTワイヤレスルーター)などの製品が確認できる。