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ニフティ、通信速度がテーマのボードゲーム「通信パンク」や生成AI体験を出展〜「Maker Faire Tokyo 2025」レポート

 10月4日・5日に東京ビッグサイトで開催された「Maker Faire Tokyo 2025」において、ニフティ株式会社はオリジナルボードゲームや、生成AIのワークショップなどを出展した。

 Maker Faireは、さまざまな材料・素材をユニークな発想で使いこなし、大量生産では作れない、ひとりひとりが本当に欲しいものを作り上げる「メイカー」(Maker)が、その成果物などを持ち寄る、年に一度の祭典。

 物作りが好きな個人や団体、学生などが出展し、ロボットや乗り物、楽器、アクセサリーなどさまざまな内容の展示やデモンストレーションが実施された。このほか、スポンサーとして、ヤマハ発動機株式会社やソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社、ニフティ株式会社などの企業が出展し、製品のデモンストレーションや、ワークショップなどを実施した。

 会場には、物作りが好きな人や親子連れなどが数多く訪れ、メイカー達のユニークな展示を楽しんでいた。

 ここでは、展示の一例として、ニフティの出展内容を紹介しよう。

オリジナルボードゲーム「通信パンク」で白熱勝負

 ニフティのブースでは、同社の社内サークルである「ニフティボードゲーム部」が作成したオリジナルボードゲーム「通信パンク」で対戦できた。

 通信パンクは、ブラックジャックのルールを参考にしたカードゲーム。プレイヤーはISPの技術者となって、カードに書かれた通信速度の数字を合わせて「ニ(2)フ(2)ティ」にちなんだ22Gbpsを目指す。ルールの作成だけでなく、イラストやデザインについても、社内の有志で作成したという。

「通信パンク」のルール。イベントカードの効果はそれぞれの用語の内容を反映したものになっている

 毎ターン引く山札には、数字の書かれたカードに加えて、「台風警報発生」といったトラブルや「パケットフィルタ」「スパムトラフィック」などの通信に関するイベントカードがあり、それぞれのカードが持つ効果を使用して対戦相手を妨害することもできる。

4種類のイベントカード。それぞれの効果をイメージしたイラストがかわいい

 筆者も実際に対戦してみた。「パケットフィルタ」カードを3枚も引いてしまい、結果は26Gbpsとなり負けてしまったが、対戦相手が22Gbpsちょうどを出すなど、かなり白熱した勝負だった。

対戦の様子。かなり白熱した勝負だった

生成AIでオリジナル絵本を作るワークショップ

 このほかにも、ニフティブースでは複数の出展が行われていた。「AI体験ワークショップ」では、子ども向けに生成AIを使用して絵本を制作するワークショップが実施された。

 生成AIを使ってオリジナルの挿絵を生成し、絵本を作成するワークショップ。見開きの左ページに生成されたイラストが入り、体験者が右ページにイラストに合ったストーリーを書いて、絵本を作成する。

絵本の制作例

Wi-Fiの周波数帯を意識していますか? Wi-Fi速度体験コーナー

 「Wi-Fi速度体験コーナー」では、つなげるWi-Fiの周波数帯による通信速度の変化について、実際のWi-Fiに接続した端末どうしを比べて解説していた。

左が2.4GHz帯、右が5GHz帯のWi-Fiに接続したスマートフォン。5GHz帯に接続した方の通信速度が高くなっている

 同一のルーターであっても、周波数帯によって回線速度や電波の届きやすさといった特性が異なるため、利用環境に応じて適切な周波数帯を選ぶようにすることで、快適に通信できる。しかし、多くの家庭では意識されていないのが現状だという(使用する機器によっては、自動的に周波数帯が選択される場合もある)。

周波数帯による違いの解説。同社のYouTubeチャンネルにおいて解説する動画が投稿されている

 ニフティでは、YouTubeチャンネルにおいて、さまざまなインターネットに関する基本的な疑問に答える動画を公開している。会場では、YouTubeの動画上で解説を担当しているスタッフから説明を受けることができた。

Wi-Fiの周波数帯って何?(@nifty プロバイダーチャンネル)

 来年の「Maker Faire Tokyo 2026」は、2026年9月5日・6日に開催の予定。出展者募集などの情報は、Make: Japanの公式サイト「makezine.jp」などで随時公開される。また、海外のMaker Faireや、国内の東京以外の地域で開催される「Mini Makery Faire」の情報についても、公式サイトや公式SNSアカウントで随時公開されるので、ご確認いただきたい。