ニュース
JC-STAR★1適合の産業用IoTルーターとWi-SUNゲートウェイ、アットマークテクノが発売
2025年10月23日 07:30
株式会社アットマークテクノは、「JC-STAR」の★1に適合する産業用途向けIoTルーター「Armadillo-IoTルーター A9R」と、★1に適合可能なWi-SUN通信対応のゲートウェイ「Armadillo-IoTゲートウェイ A9E Wi-SUNモデル」を発表した。
JC-STARは、経済産業省および独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の主導により策定された、IoT製品のセキュリティレベルを評価・可視化する制度。「★1」~「★4」の4段階が設定されており、メーカー自らがチェックを実施してラベルの申請を行う「★1」については、2025年3月より運用されている。
Armadillo-IoTルーター A9R
「Armadillo-IoTルーター A9R」は、LTE Cat.1 bis通信対応のIoTルーター。100BASE-TX対応の有線LANポート×1を備えるほか、無線LANアクセスポイント(IEEE 802.11ax対応、最大同時接続台数16台)やDHCPサーバーとして使用でき、アドレス変換/フィルタ機能やVPN機能、DDNS機能などの基本的なルーター機能を備える。11月発売予定で、価格はオープン。
同社のデバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」でのリモート管理に対応するほか、IoTルーター本体を開発することなく、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービスと連携し、RS-485や接点入出力デバイスの監視や制御を実行できるクラウドI/Oマネージャー機能を搭載している。
このほか、「シャットダウンモード」と「スリープモード」を搭載し、あらかじめ設定した時間やSMSの受信でルーターを起動できる。動作温度範囲は-20℃~+60℃。
Armadillo-IoTゲートウェイ A9E Wi-SUNモデル
「Armadillo-IoTゲートウェイ A9E Wi-SUNモデル」は、LTE Cat.1 bis通信モジュールと、Wi-SUN(920MHz帯を使用する低消費電力無線通信技術の一種)通信モジュールを搭載したゲートウェイ。スマートメーターとの通信(Bルート)や、ガス/水道メーター等の機器との通信(Enhanced HANプロファイル)に対応する。12月発売予定で、WLAN(IEEE 802.11ax/IEEE 802.15.4)モジュール搭載モデルは5万4450円、WLAN非搭載モデルは5万50円。
蓄電池などのエネルギーリソースをコントロールするERABシステムに接続可能。各種エネルギー機器との接続は、Ethernet、WLAN、Bluetooth、Thread通信も併用できる。このほか、インターフェースとして、USB 2.0、RS-485シリアル通信(半二重)、接点入力2ch、接点出力2chを備える。
同製品には、Linuxベースの「Armadillo Base OS」が搭載されており、JC-STARの★1に適合するための実装やソフトウェア開発環境が用意されている。