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「インターネットを再び良くすることができるはず」、Blueskyが2026年の予測と展望を発表

 Blueskyは1月28日、日本語版ブログにて「2026年のBluesky予測」を発表した。InstagramやXを批判し、それに対して「もし人間の選択によってインターネットが悪くなったのであれば、人間が別の何かを選択することで、インターネットを再び良くすることができるはずです」と、自らのサービスにおける展望を示している。

 「Instagramで、知り合いの投稿がほとんど表示されなくなるように決めたのも人間です。X(旧Twitter)に、同意のないポルノを数秒で生成できるボタンを搭載しても構わないと判断したのも人間です。また、いわゆる『デジタル・コミュニティ』の最良の形を、延々とスクロールし続けてしまう無限フィードであると定義したのも人間です」と、同記事では現在のSNSを批判する。

 そして、「インターネットを再び良くすること」を目指すため、人々のオンラインにおける行動を予測し、それに応えるためにBlueskyが構築しているシステムについて紹介している。具体的な内容は、次の4点。

1. 時間を共有するためのリアルタイム性が高い投稿の増加

 リアルタイムで進行するスポーツイベントに関する投稿の増加について、昨年の野球に関する投稿の増加に言及。今年はさらに盛り上がるとの予測のもと、進行中のイベントについて語り合う専用のスペース「ライブイベントフィード」機能の共有を発表した。

 「フィードが、その瞬間に立ち会うすべての人々の声をひとつにし、体験の価値をさらに高めます」としている。

2. SNS外部へのリンクのクリック増加

 「ソーシャルプラットフォームが自らを『ワールドワイドウェブの主役』だと思い込み始めた時から、インターネットはおかしくなり始めました」と、ほかのSNSを批判。Blueskyは、ウェブ上の発見や自分の作品を共有・発見する場であることを目指し、そのためにはリンクが不可欠だとの考えを表明している。

 ユーザーが自分の作品などへのリンクを投稿してもペナルティがなく、むしろ推奨されるプラットフォームへの変化を後押しするとし、そのために、外部プラットフォームを利用した配信を開始したときに知らせる「Live Now」という機能を追加したと発表した。

 これについて「Blueskyが目指すのはユーザーを囲い込む場所ではなく、新しい発見のための探索の場となることです」と述べている。

3.ユーザーがBluesky内で過ごす時間の減少

 上記の2が実現すれば、おのずとBlueskyでユーザーが過ごす時間は減少する。この変化は、タイムラインに表示する広告を収益の柱とする企業にとっては、滞留時間の減少は収益減少に直結しうるが、同サービスの運営チームは、これを受け止める意向だ。

 「私たちはBlueskyを、ウェブという大海原へサーフィンに出かける前に立ち寄る『ビーチパーティ』のようなものだと考えています」とし(ビーチパーティーとは、海で遊ぶ前にバーベキューを楽しむような、「メインの楽しみの前の楽しみ」にあたるもの)、SNSがビーチパーティのような位置づけとなることで、だらだらしたスクロールが減り、より意図的な利用が増えるだろうとしている。

4. 「考えてから投稿する」行動の定着

 Blueskyにおけるスパム排除の取り組みと成果について述べた後、「質の高い対話は、プラットフォームの構築者がユーザーを尊重して初めて生まれるものであり、偶然に起こるものではありません」として、要望の多かった下書き機能を追加するとした。機能追加のために時間がかかった理由については、気の利いた答えを用意している最中だとしている。

 以上について、運営チームは「未来を予測する最善の方法は、未来の構築に協力することです」とも述べている。

 なお、この記事は、日本語版のブログに運営チーム(The Bluesky Team)が投稿したものだが、英語版のブログでは1月26日に、Bluesky製品責任者であるAlex Benzer氏の署名で、「What's Next at Bluesky」という記事が投稿されている。日本語版ブログの記事はこの翻訳というわけではなく、内容はかなり異なる。そして、「2026年のBluesky予測」に相当する英語版ブログの記事はないようだ。

 「What's Next at Bluesky」は、リアルタイム性が高いライブ投稿のトレンドなどに言及しつつ、Blueskyが開発している「AT Protocol」を用いて構築されるソーシャルプラットフォームエコシステム「Atomosphere」(Blueskyもその一部と位置づけられる)について言及するなど、システムや機能についての内容が多い。一方、現状のSNSに関する直接的な批判などはみられない。