ブロードバンド契約数のNTT東西シェアが50％目前。総務省調査

ブロードバンド契約数の事業別シェア推移

　総務省は25日、2008年度 第4四半期（2009年3月末）における電気通信事業分野の競争状況に関するシェアデータを公開した。

　ブロードバンドサービス全体の契約数は、2009年3月末時点で3031.2万件。業者別シェアは、NTT東西が前期比0.6ポイント増の49.8％と、50％が目前になった。2位のソフトバンクグループは0.6ポイント減の14.4％、3位のイー・アクセスは5.7％。

　回線別に見ると、FTTHの契約数は前期比4.2％増の1501.7万件。シェアは、NTT東西が74.1％で、電力系事業者は11.1％、KDDIは5.5％、USENは3.4％だった。また、導入物件別のNTT東西シェアは、「戸建て＋ビジネス」向けが78.7％、「集合住宅」向けが67.6％。

　DSL契約数は減少傾向が続き、前期比3.6％減の1118.4万件。事業別シェアは、ソフトバンクBBが38.4％と1位。続いて、NTT東西が35.7％、イー・アクセスが15.5％、アッカ・ネットワークスが7.1％になっている。

　IP電話サービスの利用番号数は、2009年3月末で前期比3.2％増の2022万件と、2000万件を突破。内訳は、0AB～J番号が8.0％増の1116万件、050番号が2.1％減の906万件で、番号種別によって増減が分かれた。

　全体シェアは、NTT東西が38.9％、ソフトバンクBBが20.2％、NTTコミュニケーションズ（NTT Com）が14.8％。番号別のシェアは、0AB～J番号はNTT東西が70.6％、KDDIが12.9％、ケイ・オプティコムが6.0％。また、050番号はソフトバンクBBが45.0％、NTT Comが32.9％、KDDIが6.8％。