NGNのIPv6接続が認可、2011年4月以降サービス開始予定


 NGN(フレッツ 光ネクスト)でのIPv6接続サービス提供に向けて、NTT東日本とNTT西日本が求めている接続約款の変更申請に対して、情報通信行政・郵政行政審議会は6日、諮問の通りに認可することが妥当であると答申した。これにより、NGNでのIPv6サービスは2011年4月以降に、「ネイティブ方式」と「トンネル方式」の2方式で提供される予定。

 NTT東西が提供するフレッツサービスでは、NTT東西とISPの両者でIPv6をサービスに利用すると、ユーザー端末に2つのIPv6アドレスが割り当てられることから、通信がうまく行えなくなる「マルチプレフィックス問題」が発生することから、ISPがNTT東西に対応を求めていた。

 これに対してNTT東西では、NGNにおけるIPv6インターネット接続の形態として、ISPから預かったIPv6アドレスをNTT東西が払い出す「ネイティブ方式」と、ユーザーとISP間のトンネリングによりIPv6接続を提供する「トンネル方式」の2方式を採用。総務省に対して5月19日、接続約款の申請を行った。

 総務省の諮問を受けて検討を行った情報通信行政・郵政行政審議会では、接続約款の変更については諮問通りに認可することが妥当だと答申。ただし、トンネル方式がネイティブ方式の開始より遅れないようにすることや、トンネル方式は利用者負担軽減の取り組みを積極的に行うこと、最大3社までとなっているネイティブ方式の対応数をできる限り増やせるよう検討を行うことなど、12項目の要望事項を挙げている。


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(三柳 英樹)

2009/8/7 15:09