タイムラインで“関心事”を育てていくmixiアプリ「Sesh!」


関心空間によるmixiアプリ「Sesh!」

 株式会社関心空間は24日、リクルートメディアテクノロジーラボの協力のもと設計・開発したmixiアプリ「Sesh!(セッシュ)」を公開した。mixi利用者が登録した“関心事”を、音楽の“セッション”を行うように他のユーザーとタイムライン上で発展させていくことができる。

 「Sesh!」では、自分が関心を持っていることを140文字以内のテキストにラベルを付けて投稿し、それを読んだマイミクが同様にレスを付けていく流れ。ラベルは20種類ほど用意されており、最初は、ふと興味を持ったことなどを「興味アリ」といったラベルで投稿。それに対してマイミクが「教えます」といったラベルで情報を提供するなど、やりとりを繰り返すことで、貼り付けるラベルが「欲しい」「手に入れた」「体験した」というように進展していくことになる。

 TwitterのReTweet(RT)に相当する「Re-sesh!」という機能も用意されており、他のユーザーが書いた関心事を自分のSesh!のタイムラインにワンクリックでコピーできるようになっている。なお、タイムラインは関心事別に複数設置できる。

 また、「ボット君」というエージェント機能も実装。投稿を解析し、ユーザーの関心事やラベルの段階と合致しそうなWeb上の情報を、「探してきました」ラベルで提示してくれる。ボット君は現在のところ、情報コミュニティサイト「関心空間」とアマゾンからの情報にのみ対応しているが、「Sesh!」のサーバー側プラグインにより、例えば旅行や住宅などの分野にも対応可能だとしている。

 情報コミュニティサイト「関心空間」は2001年のオープン以来、約4万人の会員がおり、おすすめの商品や関心のある物事についての記事を投稿。その件数は約27万件に上るという。

 しかし、投稿しているユーザーは、対象となる商品を購入済み、あるいは購入決定済みといった明確な関心を持っている場合が多いため、情報を投稿するにもレビュー記事のようなハードルの高さがあるのも事実だとしている。

 これに対して「Sesh!」は、「関心事を育てていくサービス」という位置付けだ。「明確な関心事になる手前の、ふわふわした状態」でも手軽に投稿できるようにし、その後、ユーザー同士で情報のセッションを行うことで、自分がそれについて本当に関心があるのかどうか見えてくるようにしている。

 関心空間では、ゲームが比較的多いmixiアプリにおいて、本格的なコミュニケーション機能を持つアプリは珍しいのではないかとしており、日記やコミュニティに次ぐmixiのコミュニケーションツールとして「Sesh!」を普及させたい考えだ。


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(永沢 茂)

2009/8/25 19:09