米YouTube、一部個人投稿動画に広告収入の支払いを開始


 米YouTubeは25日、特に人気のある一部の個人投稿動画に、広告収入の支払いを開始すると発表した。

 広告収入が支払われる動画は、YouTubeが審査の上決定する。審査では、視聴者数やバイラル性、利用規約の遵守などの項目を確認するとしている。

 審査に通れば、投稿者のYouTubeアカウントに広告収入が受け取れるという旨のメッセージが表示され、これを承認するとGoogle AdSenseアカウントに広告収入の支払いが開始される。

 現時点で、広告収入が受け取れるのは米国内のユーザーに限られるが、YouTubeでは近日中に他の国でも利用できるようにしたい考えだ。

 YouTubeはこれまで、YouTubeのパートナーシッププログラム参加者にのみ広告収入を支払っていた。このプログラムに参加できるのはごく一部に限定されていたが、今回、個人が投稿する人気動画にまで収益化の機会が拡大されたことになる。

 また、YouTubeでは、対象となった個人動画投稿者に対して、既存のYouTubeパートナーシッププログラムへの参加も呼びかける。YouTubeパートナーシッププログラムには、高度なチャンネル管理機能や、同じアカウントから投稿された他の動画も収益化できるなどのメリットがあるためだ。YouTubeでは、個人動画投稿者として広告支払いの審査に通ったという実績は、YouTubeパートナーシッププログラムの審査過程においても考慮に含めるとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/8/26 12:40