インターネット40年、一番の脅威は「I Love You」~米Symantec
米Symantecは2日、インターネットの「生誕40周年」を記念して、これまでに発生したオンライン脅威に関する記事をブログで公開した。
「悪名高い」脅威のトップに挙げられたのは、2000年に発生したマクロウイルス「I Love You」。ウイルスを広げるためのメールの件名に「I Love You」と入っていたことからこの名で呼ばれ、2000年5月までに5000万ものワームの感染が報告された。米国防省、CIA、英国議会などが、このためにメールシステムをダウンしなければならなかったという。
2番目に挙げられたのは、2009年初頭から流行しているワーム「Conficker」。Confickerはサイバー犯罪者向けに世界規模のインフラを築き上げ、作成者が感染したマシンにソフトウェアをインストールさせることなどが可能となっている。現時点では何をするかは不明だが、将来的には、スパムの送信やIDの窃盗、詐欺サイトなどへの誘導を企てる犯罪者に貸し出されるボットネットを創出するだろうとしている。
このほかの脅威としては、「Melissa」「Slammer」「Nimda」「Code Red」「Blaster」「Sasser」「Storm」など、1999~2007年に大規模な感染を起こしたウイルスが挙げられた。また、10番目には、1988年にネットワークを介して広まり、大きな事件となった初めてのワーム「Morris」が挙げられている。
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(三柳 英樹)
2009/9/7 16:30
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