違法・有害情報の通報、2009年上半期は6万2462件


 警察庁は24日、インターネット上の違法・有害情報の通報窓口であるインターネット・ホットラインセンターの2009年上半期の運用状況を公表した。通報の受理件数は6万2462件で、前年同期の6万6832件から6.5%減少した。

 通報を受理した6万2462件のうち、法令に違反する「違法情報」は1万573件(前年同期比72.2%増)。殺人などの違法行為の請負や、集団自殺を呼びかける情報などの「有害情報」は3535件(前年同期比29.6%増)。違法・有害情報には分類されないその他の情報が5万3370件(前年同期比12.9%減)。

 違法情報の内訳では、わいせつ物公然陳列が4884件(46.2%)、児童ポルノ公然陳列が2710件(25.66%)、出会い系サイト規制法違反の誘引が1015件(9.6%)などが多い。

 これらの通報から、2009年上半期中にプロバイダーなどに対して違法情報については5086件の削除依頼を行い、うち4271件が削除。有害情報については1151件の削除依頼を行い、892件が削除された。また、違法情報がもととなって警察による検挙に至ったものが52件あった。

 海外のホットライン組織との連携では、各国のホットライン相互間の連絡組織「INHOPE」を通じて、2009年上半期には海外に349件の通報を行うとともに、海外からは313件の通報を受理し、警察への通報やプロバイダーなどへの削除依頼を行っている。


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(三柳 英樹)

2009/9/25 13:39