オンライン雑誌閲覧サイト「コルシカ」がサービス休止


 オンラインで購入した雑誌をWebブラウザ上で閲覧できるサービス「コルシカ」が13日、すべての雑誌の販売を中止した。コルシカをめぐっては、日本雑誌協会が「出版社に無許諾で誌面をスキャンするのは著作権侵害行為」と抗議してサービスの即時中止を要請。これを受けて同サービスを運営するエニグモは9日、日本雑誌協会会員の雑誌の販売を中止し、協会会員以外の出版社の雑誌のみを提供していた。

 エニグモによれば、日本雑誌協会会員以外の一部の出版社は、コルシカでの雑誌販売を希望していたというが、その一方で「販売を中止してほしい」という声もあったという。エニグモでは「取り扱い雑誌のカテゴリが偏ると、魅力的なサービスを提供できなくなる」と判断し、サービスを休止した。今後は、雑誌販売の許諾を得るために出版社と個別に協議し、十分な種類の雑誌を取りそろえた上でサービスを再開したいとしている。

 コルシカは、10月7日にサービスを開始したばかり。エニグモは、ユーザーに販売する数量の雑誌をあらかじめ取次を通して購入。その上で雑誌をスキャンし、取次から購入した雑誌の冊数だけを販売していた。なお、サービス休止前にコルシカで雑誌を購入したユーザーは注文をキャンセルできるほか、送料を負担せずに雑誌を送ってもらうことが可能だ。


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(増田 覚)

2009/10/14 19:41