Android 2.0対応のSDK公開、概要が明らかに


 Googleは、Android 2.0に対応する開発者向けキットを公開した。Android開発者向けのWebサイトから無償でダウンロードできる。同時に、Android 2.0の概要が公開され、開発者向けに特徴が案内されている。

 Androidは最新の1.6が国内でもHT-03A向けに提供が開始されているが、2.0は数カ月以内に搭載製品が登場する見込み。また、2.0のマイナーアップデートも2009年以内に予定されている。

 Android 2.0では、端末ユーザー向け機能としてGoogleアカウントのマルチアカウントでの利用に対応した。また、端末メーカーが対応することでExchangeもサポートされる。「Quick Contact」として、「連絡先」の欄から通話機能やメールなどをすばやく起動できる。カメラアプリは大幅に強化され、内蔵フラッシュのサポートやデジタルズーム、シーン設定、ホワイトバランス、カラー効果、マクロモードなどが利用可能になる。

 タッチパネル上のソフトウェアキーボードは配置や速度が改善されるほか、2本指で入力できるよう、マルチタッチがサポートされ、辞書機能も強化される。カレンダー機能ではスクロール機能や招待参加者の予定の表示などに対応する。

 ブラウザはユーザーインターフェースが刷新され、URLバーを利用しやすくなるほか、ブックマークではWebサイトのサムネイル表示が可能になる。操作では、ダブルタップでのズームも行える。HTML5がサポートされ、データベースAPI、オフラインキャッシュ、位置情報API、フルスクリーンでの動画再生に対応する。

 このほか、グラフィックス機能の描画が改善され、Bluetooth 2.1のサポートや、BluetoothプロファイルとしてOPP(Object Push Profile)、PBAP(Phone Book Access Profile)に追加対応する。加えて、開発者向けキットではワイドVGA(480×800)、フルワイドVGA(480×854)の解像度もサポートされており、すでに開発したアプリがこれらの解像度で動作することを確認するよう呼びかけている。


マルチアカウント設定画面Quick Contact

関連情報


(太田 亮三)

2009/10/28 15:33