米Google、携帯電話向けディスプレイ広告の米AdMobを買収


米AdMobのWebサイト

 米Googleは9日、携帯電話向けディスプレイ広告配信プロバイダーの米AdMobを買収することで合意したと発表した。買収額は約7億5000万ドルで、株式で支払われる。

 AdMobは、携帯電話向けビジネス分野で複数の会社を起業してきたOmar Hamoui氏が2006年に創業した。携帯電話向けディスプレイ広告を中心とした配信・解析・マーケットプレイスビジネスを展開している。

 特にiPhone向けのディスプレイ広告は効果を上げており、iPhoneアプリをApp Storeで宣伝するための広告配信、Google マップ向けの広告配信などで効果を上げている。

 AdMobの買収によってGoogleは、さまざまな携帯電話向け広告フォーマットの開発・配信・解析のためのツールを開発する意向だ。これにより、広告主はより多くの広告露出を得られ、コンテンツ作成者や開発者は収益化を効果的に行うことができる。また、ユーザーはより適切な広告を見ることになる。こうしたメリットによって、携帯エコシステムが広がり、ユーザーも広告によるコンテンツやアプリの恩恵を受けられるようになるとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/11/10 13:05