Google Chromeの拡張機能、ベータ版を公開~すでに300種類以上


 米Googleは8日、Webブラウザ「Google Chrome」の拡張機能(エクステンション)をベータ版として公開した。ギャラリーページにはすでに300種類以上が公開されている。Google ChromeのWindows用ベータ版とLinux用ベータ版で利用できるが、同日公開されたMac用ベータ版はまだ対応していない。

 ギャラリーページには、「Google Translate」を使ってワンクリックでページを翻訳するエクステンションをはじめ、Gmailチェッカー、広告ブロッカー、PDFを「Google Docs」でプレビューするものなど、さまざまな機能のエクステンションが公開されている。

 ギャラリーページで好きなエクステンションを選択し、「Install」ボタンをクリックするだけでインストールは完了する。ほとんどの場合、再起動せずに機能が有効になる。また、アンインストールする際にも再起動は必要ない。


Google Chromeエクステンションのギャラリーページ「Google Translate」エクステンションをインストールし、ギャラリーページをヒンディー語に翻訳した状態

 Google Chromeの自動アップデートと同じく、各エクステンションにも自動アップデート機構が用意されているため、ユーザーは意識することなく最新の状態でブラウザを利用できる。

 アップデート機構にはセキュリティのためにデジタル署名が用いられており、配布元のエクステンション開発者を認証した上で、インストールおよびアップデートできる仕組みが含まれている。

 また、Google Chromeのタブと同様、エクステンションに問題が生じた場合には、そのプロセスのみを閉じることによって、他に影響を与えることなくブラウジングを続けることができるとしている。

 エクステンションは、Google Chromeで最も望まれていた機能の1つだ。Firefoxの影響で、拡張機能なしにブラウザを利用することに抵抗を感じているユーザーも多い。今回のGoogle Chromeエクステンションの公開により、今後、ブラウザのシェアにどのような変化が起きるのかに注目が集まっている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/9 13:34