年末年始のあいさつ、ドイツ市民の半数近くが電子的手段を活用


 独IT業界団体のBITKOMは12月27日、調査会社Forsaと共同で行った調査の結果を発表した。ドイツ市民の半数近くに当たる46%が、年末年始のあいさつに電子メールなどの電子的な手段を使用していることが明らかになった。

 調査によれば、年末年始のあいさつにSMS(簡易型メール)を使用するとの回答が3分の1に、電子メールが4分の1に達したほか、SNSやブログも9%に上った。電子的手段の利用が年々増加していると指摘している。他方で、電話が70%に上ったほか、37%が手紙ないしカードを利用すると回答した。年賀状の習慣がなく、クリスマスカードとは異なる目的を持つものだが、それでも古典的な伝達手段が健在であることを示している。

 実数では、2100万人のドイツ市民が2億9000万通のSMSを送信する計算になるという。SMSの利用者は10代が多く、同年代では3分の2に達し、平均送信数は17通に上る。この年代はブログやSNSの利用も29%に達しており、4分の3が電話を利用すると回答した高齢者層とは対照的だ。

 なお、送信数は、5通以下が34%、6~10通が26%を占めた。一方で100通以上出すと回答した者も少なからず存在しており、200万人近くのドイツ市民が同一SMSの多数送信を行うことになるという。最初のSMSは誰に送信するかとの質問には、友人が33%と最も多く、両親が19%、兄弟・姉妹が10%、子供が8%だった。


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(Gana Hiyoshi)

2010/1/5 14:51