Google Chrome開発版にPDFをWebページ同様に開ける機能を搭載


 米Googleは17日、Google Chrome開発版に、PDFファイルを表示する機能を追加したことを発表した。

 この機能は、現在Google Chromeデベロッパーチャンネル(開発版)のWindows版とMac版で、「chrome://plugins」ページにアクセスし、当該機能を使用可能に設定することで利用できるとしている。数週間程度で、この機能はデベロッパーチャンネル内でデフォルト設定で利用できるようになる見込みだ。Linux版でも対応作業を進めている。

 最終的な目標としては、ブラウザーウィンドウの中で、PDFをHTMLと同様に開けることを目指しており、拡大縮小や検索もできるようにするという。またPDFレンダリング品質は、今後ベータ版や安定版に移行するまでに大幅に改善したい考えだ。

 なお、ユーザー保護のため、PDF機能はGoogle Chromeのセキュリティーサンドボックス内で動作することになる。また、PDFサポート機能のアップデートは自動的に行われるため、プラグインや特定のプログラムを手動でアップデートする必要はない。

 Googleでは、すでにAdobe Flash PlayerをGoogle Chromeと統合するためのAPI開発を進めてきた。今後、次世代ブラウザープラグインAPI仕様の策定および開発を進め、今後はAdobe Reader開発チームとも協力していきたい考えだ。

 現時点では、Adobe Readerに含まれているPDF機能を100%サポートしているわけではない。このような高度な機能を利用したい場合には、別にAdobe Readerを起動できるような機能を用意する計画だとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/6/18 09:35