ソフトイーサ、VPNソフト「UT-VPN」のソースコードを配布開始


 ソフトイーサ株式会社は28日、VPNソフト「UT-VPN」のソースコードのダウンロード配布を開始した。GPL v2ライセンスとして提供され、ソースコードの改変や再配布、バイナリー形式での再配布や販売も可能。

 「UT-VPN」は、ソフトイーサが販売しているVPNソフト製品「PacketiX VPN 3.0」をオープンソース化したソフト。PacketiX VPN 3.0から、権利関係の問題によりオープンソース化できなかった一部の法人向け機能を除去し、学術実験的なコードを追加している。

 6月7日にはWindows版バイナリーを先行して公開していたが、今回Windows版とUNIX版のソースコードを公開。UNIX版はソースコードをコンパイルすることで、Linux/FreeBSD/Soralis/Mac OS Xなどで使用できる。ただし、現時点ではクライアントはLinux版のみの対応となっている。

 ソフトイーサでは今後、新機能はまずUT-VPNに組み込んで安定性を評価した上で、製品版のPacketiX VPNに搭載する開発を行っていくと説明。また、今夏中をめどに、Mac OS XからのVPN接続やiPhone/iPad、Android、Windows Mobileなどの携帯OSからのVPN接続に対応。秋ごろをめどに、英語版やその他の言語版の提供と、OpenVPNとの相互接続性を実現していく予定としている。


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(三柳 英樹)

2010/6/28 15:09