Googleと丸紅など4社、洋上風力発電と地上を結ぶ海底送電線を共同開発


計画の概要図(Google公式ブログより)

 米Googleと丸紅株式会社、米Atlantic Grid Development、スイスの投資会社Good Energies Investmentの4社は12日、米国中部大西洋岸地域における大規模海底送電線の開発業務を共同で推進することに合意したと発表した。

 4社は今後、ニュージャージー州、デラウェア州、メリーランド州、バージニア州沿岸に建設が予定されている洋上風力発電と、4州の内陸電力系統を接続する海底送電線を共同開発し、将来的には約6000メガワット相当の洋上風力電源を接続する見通し。送電線開発は5つのセグメントに分けて順次推進し、約1500メガワットの送電容量を持つ第1セグメントの開発を今後2年にわたり行い、2013年中の建設着工、2016年中の操業開始を目指す。

 Googleでは再生可能エネルギーやスマートグリッドへの投資を進めており、今回のプロジェクトは雇用を創出するとともに、消費者のクリーンエネルギー源へのアクセスを向上させ、対象地域における送電網の信頼性を向上させるものだと説明。丸紅では、米国では再生可能電源の導入を義務付ける法整備が州レベルで進んでおり、電源と需要地を接続する送配電インフラ整備が急拡大しており、他国で培った電力事業における知見を活用し、米国における送配電事業分野にさらに注力していくとしている。


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(三柳 英樹)

2010/10/13 06:00