スクエニ欧州子会社、2万5000人の個人情報漏えい
~ただしほとんどがメアドのみ


 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは14日、英ロンドンに本社を置く欧州子会社「SQUARE ENIX LTD.」(以下SEL)が管理するウェブサイトで、2万5000人を超える個人情報漏えいがあったことを明らかにした。

 スクウェア・エニックスによれば、SELが管理・運営する複数のウェブサイトへ外部から不正アクセスがあったことを13日に確認したという。漏えいした情報は、SEL社サイトで採用選考に応募した人の履歴書350人分と、新商品に関するメール配信サービスに登録したユーザーのメールアドレス2万5000人分。採用応募者に対しては、個別にお詫びの連絡をするという。また、新製品情報配信サービス利用者のメールアドレスは、その他の個人情報とはリンクしておらず、漏えいしたのはメールアドレスのみだとしている。

 現在、スクウェア・エニックスとSELでは、個人情報漏えいに関して応急措置を実施し漏洩の拡大を防止したうえで、漏洩の原因や経路などについて、全力を挙げて全容解明に取り組んでいるという。また、現時点では、その他子会社においては個人情報漏えいは発生していないと発表した。

 スクウェア・エニックスはプレスリリースで今回の漏えいについて、「これまでもお客様の個人情報保護を最重要課題と捉え、子会社の情報セキュリティ強化を図ってまいりましたが、今回の事態を重く受け止め、子会社における業務のチェックと改善に向けた指導を徹底し、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしている。


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(工藤 ひろえ)

2011/5/14 15:19