Facebookが新たなセキュリティ機能を提供、不正ログインは1日60万件
米Facebookは27日、米国のサイバーセキュリティ啓発月間に合わせて、セキュリティ強化のためのアップデートとして公開予定の新機能と、セキュリティの現状に関する情報を公開した。
新たに提供される「Trusted Friends」は、あらかじめ友人にセキュリティコードを送っておくことで、ユーザーが自分のアカウントからロックアウトされた場合に、友人を通してアカウント所有者本人であることの確認ができる機能。Facebookのパスワードを忘れてしまい、自分のメールアカウントにアクセスできない場合にも、友人を通して本人証明が行えるとしている。
また、Facebookアカウントで利用できるアプリケーションについて、アプリごとに個別のパスワードを設定できる「App Passwords」機能も新たに提供する。
セキュリティの現状については、メールでは全体の89.1%がスパムであるのに対し、Facebookでは各種の施策によりスパムの割合は4%以下に抑えられていると説明。また、1日に10億以上のログインがあるが、このうち不正なログインは0.06%だとしている。
英Sophosはこのデータに対して、「言い換えれば、1日に60万件のアカウントが侵害されているということだ」として、警戒を呼びかけている。また、新機能のTrusted Friendsについても、「友人達が結束すれば、あなたのアカウントにアクセスできることになる」として、適切な相手を選択することを薦めている。また、「Facebookアカウントが乗っ取られた場合には、Trusted Friendsの設定も変更されてしまい、セキュリティ対策としては意味を成さないのではないか」としている。
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(三柳 英樹)
2011/10/31 13:14
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