Carrier IQ“覗き見”ソフト、auのHTC製端末には埋め込みなし


 米国のスマートフォンに米Carrier IQ社のソフトウェアが埋め込まれ、ユーザーの許可なしにプライバシー情報を記録・送信していることが指摘されている問題で、KDDI株式会社は6日、日本国内で販売しているHTC製のAndroid端末「ISW11HT」と「ISW12HT」には同ソフトがインストールされていないことを確認した。その他の端末については調査中としている。

 また、NTTドコモは「弊社の開発仕様にCarrier IQ社のソフトを埋め込む設計はない」と説明。さらに、「一部の報道であるように、通信キャリア側からメーカーに対してソフトの実装を依頼した事実もない」としており、現在も引き続き調査を行っている。ソフトバンクも同様に調査を続けているという。

【追記 2011/12/7 16:50】
 KDDIは7日、同社が日本国内で販売しているauのAndroidスマートフォン全端末について、米Carrier IQのソフトがインストールされていないことを確認したと、本誌取材に対して回答した。

 なお、インストールされていないとしていたHTC製のau端末からも、Carrier IQのソフトが見つかったとの指摘が一部で挙がっており、本誌にも読者から報告が寄せられている。

 KDDIはこの件を把握しているといい、その理由については「海外で先行販売されていたキャリア用のソフトを一部流用しているため。ファイルとして残っていても、実際に動作しないことは確認済み」と説明している。

 端末に存在するCarrier IQ関連のファイルをどうするかについては、「現時点でソフトウェアアップデートなどで当該ファイルを見えなくすることは考えていない。それよりも、Carrier IQのソフトが動作しないということを告知していきたい」とコメントしている。

【追記 2011/12/8 21:00】
 NTTドコモは8日、同社が日本国内で販売しているAndroidスマートフォン全端末について、米Carrier IQのソフトがインストールされていないことを確認したと、本誌取材に対して回答した。


関連情報


(増田 覚)

2011/12/6 17:48