起動高速化ソフトのSoluto、“家庭内CTO”向け新機能を開発中


 イスラエルのSolutoは13日、家族や友人などのコンピューターを遠隔地から簡単に、かつ効率よくメンテナンスできる機能を同社ソフトに追加し、クローズドベータテストを開始したと発表した。いわゆる“家庭内CTO”を支援し、効率化できるとしている。

 Solutoのソフトは、起動高速化支援ソフトとして知られている。インストールすると起動時のプロセスを監視し、同社のデータベースとユーザーのフィードバック情報に基づいて、不要なプロセスの起動を抑え、起動時間を高速化する。

 また、ユーザーからの情報をもとに、不安定なアプリケーションやウイルス対策ソフトの挙動、クラッシュの原因などの情報を集積してきた。

 今回、同社の公式ブログで発表された新機能では、Solutoのダッシュボードに、登録している父親や母親、祖父、友人などのPCが表示される。そこには、実行しているアプリケーション、ブラウザーの拡張機能、セキュリティ対策の有無、ハードウェアの状況、さらには応答しないアプリケーションやクラッシュなどの不快な症状が起こっていないかどうかといったPCの状況を表示できる。

 この情報をもとに、管理者であるSolutoユーザーは遠隔地から、デフォルトブラウザーの変更、問題を引き起こしているツールバーの削除、ウイルス対策ソフトのインストール、ファイアウォールのアクティベーション、アプリケーションの自動アップデート、SkypeやDropboxなど家族で必須のアプリケーションのインストール、起動時間を長引かせているプロセスの削除といった作業を行える。

 また、ハードウェアも監視でき、冷却ファンのスピードや温度、バッテリー消耗状況などを把握して、ハードウェアが故障する前に問題の部品を把握し、家族に修理を促すことも可能だ。

 この新機能は現在、無料クローズドベータテストが行われており、テストの参加にはアクセスコードが必要だ。今後数カ月間にわたって改良を行っていく計画だとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/14 12:50