総務省、「おとりファイル」でWinny/Shareユーザーに注意喚起する実験


 総務省は20日、ファイル共有ソフトを用いて著作権侵害コンテンツをダウンロードしようとするユーザーに対して、注意喚起を行う実証実験を実施すると発表した。期間は1月23日から29日まで。

 実験ではまず、著作権侵害行為の注意喚起文を格納したファイルを「Winny」と「Share」のネットワーク上に流通させておく。注意喚起文は、テレビ番組の名称を付けた圧縮ファイルに格納し、これをダウンロードしたユーザーに注意喚起文を提示する仕組み。

 注意喚起文では「このファイルと同一名称のコンテンツの電子ファイルは、著作権を侵害する行為によってWinny/Share上に流通するものです」と説明。その上で、違法にアップロードされたファイルのダウンロードを即刻中止するよう呼びかける。

 総務省は注意喚起文を通じて、著作権に対する理解を深めてもらうことが狙い。実証実験には社団法人日本民間放送連盟、日本放送協会(NHK)、「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」の加盟権利者団体が協力する。

実証実験のイメージ

関連情報


(増田 覚)

2012/1/20 16:41