「Google Chrome」次期開発版で、Windows 8のMetroモード動作版を公開


 米Googleは7日、ウェブブラウザー「Google Chrome」のWindows 8対応状況を報告した。次期デベロッパーチャンネルリリース(開発版)で、Metroモードで動作するGoogle Chromeを試験的に利用できるようになるとしている。

 このバージョンのGoogle Chromeは、Windows 8(x86版)のMetroモードおよびクラシックモード両方で動作するデスクトップブラウザーとなる。

 この開発版には、チャームやスナップビューといったWindows 8が提供する基本的機能を統合。その後、数カ月かけてMetro版ユーザーインターフェイスとタッチ操作のサポートを改善していく。Googleではそのためにも利用者からのバグ報告提供を求めている。

 現時点で公開されたスクリーンショットを見る限り、画面デザインはWindows/Mac現行版デザインと何ら変わりがない。Windows 8に特別に合わせたデザインを検討しているのかどうかは不明だ。

Chromium公式ブログに掲載されたスクリーンショット

 注意すべき点として、米Microsoftは、x86版とは異なるWindows 8 on ARM版では、Internet Explorer以外のブラウザーがクラシックモードで動作することを許可していない。Metroアプリとして開発することは可能だが、利用できる機能が限られると考えられている。Google Chromeもその例外ではなく、この件に関してはMozillaなどがMicrosoftの対応に強く反発している。

 Mozilla FirefoxもWindows 8対応に向け開発作業を推進しているが、現時点ではGoogle Chromeが一歩リードしているように見える。しかし開発はどちらも初期段階にあることに違いはない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/8 12:13