YouTube著作権対策「コンテンツID」、鼻歌検出を実用化へ
グーグル執行役員の水野有平氏(YouTubeパートナーシップ日本代表) |
YouTubeに投稿された違法動画を自動的に検出するシステム「コンテンツID」で近い将来、鼻歌を検出できる新機能が追加される見込みだ。グーグルが30日に開催した記者発表会で、同社執行役員の水野有平氏が明らかにした。
YouTubeのコンテンツIDは、著作権所有者がコンテンツを提供し、YouTube側でコンテンツ内の動画と音声の特徴となる部分を「コンテンツID」として抽出。これをユーザーがアップロードした動画と照合し、同一と思われる動画をリストアップをする仕組み。
該当するコンテンツが見つかった場合、権利者は動画の公開を中止する「ブロック」、動画をブロックせずにトラフィック情報を取得する「トラック」、動画に広告を表示して広告収益を受け取る「マネタイズ」という3つの対応を取ることができる。
水野氏によれば、鼻歌を検出する「メロディID」は権利者からの要望によって生まれた技術ではなく、同社のあるエンジニアが「こんなことできるんじゃない」と提案したことがきっかけ。
検出するにあたっては、権利者が提供した音声の波形と鼻歌を照合させる。水野氏は「ある程度の鼻歌が長ければ、多少音痴でもマッチする」と話す。現在、試験運用を行っており、「そう遠くない時期に」実用化できる見込みだという。
コンテンツIDの仕組み |
関連情報
(増田 覚)
2012/7/30 18:43
-ページの先頭へ-