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紙の書籍を買うと電子書籍がもらえる、三省堂が「デジ本プラス」開始

 株式会社三省堂書店は20日、紙版書籍の店頭購入者向けに、電子書籍ダウンロード用クーポンをレジで自動発券するサービス「デジ本プラス(デジポンプラス)」を発表した。3月下旬以降、集英社、NHK出版、小学館などの大手出版社がキャンペーンのためにこのサービスを利用する予定。

 これまでも三省堂書店の店頭では、ウェブとの連携型サービス「デジ本」を展開。オンライン電子書籍ストア「BookLive!」で販売される書籍の購入・決済などが可能だった。デジ本プラスはその拡張版。対象の紙版書籍を店頭購入する際に、BookLive!で電子書籍をダウンロードするためのクーポンが発行される。

 デジ本プラスではクーポンがPOSレジから自動発行されるため、目視による店員の手渡しと比べて、多くの作品に対応できるのが特徴という。

 デジ本プラスは一部の出版社ないし作品で先行導入済み。2月には、文藝春秋の書籍・雑誌を購入した顧客に対し、同社の電子小説誌「つんどく!」の特別編集版をプレゼントした。同様に、朝日新聞出版刊行の「いい病院2014」購入者には、同誌の電子版が贈られた。

 これらの先行導入事例が順調なことから、三省堂書店ではデジ本プラスの本格展開を進めるとしている。

(森田 秀一)