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NTTファシリティーズら5者、竣工から90年経つ大正建築物を3Dモデル化、資料のほか保全・修繕に利用

 山口県下関市は、公益財団法人下関市文化振興財団、株式会社NTTファシリティーズ、オートデスク株式会社、株式会社トプコンの4法人と共同で、「下関市立近代先人顕彰館(田中絹代ぶんか館)」の3Dモデルと、山口県下関市唐戸地区の3Dモデルマップを14日より公開する。

「下関市立近代先人顕彰館(田中絹代ぶんか館)」の3Dモデル

 田中絹代ぶんか館は、大正時代特有の設計・装飾が現存する建築財産。NTTファシリティーズ監修のもと、近代建築の資料として「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」を用いて、建物全体の3Dモデル化を実施した。BIMは、3Dで作成した建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加し、建築の設計・施工や維持管理といった工程で情報活用を行うためのソリューション。

 資料目的以外にも、2Dの図面データと比較して建物内外の詳細が分かるため、効率的に修繕・保全できるほか、安全対策のシミュレーションの実施が可能。また、模型のように保存場所を必要としないため、博物館で3Dモデルとしてデジタル展示できるほか、新しい展示レイアウトの検討や動線、設備の確認ができるという。見学者事前に通路の距離や設備の大きさを把握できるため、車いすなどを用いた見学を事前に検討できる。

 今回の施策は、建物竣工90周年、田中絹代ぶんか館オープン5周年の記念事業として実施。3Dモデルは、田中絹代ぶんか館1階ロビーまたは、田中絹代ぶんか館ウェブサイトにて午前9時半より公開する。

(山川 晶之)