ニュース

「OneDrive」の無料容量削減は90日後より執行開始、Microsoftが対象ユーザーに宣告開始

 Microsoftはクラウドストレージサービス「OneDrive」のヘルプページを更新し、無料ユーザーが使用できるストレージ容量の削減に関して、“変更のロールアウトが開始された”との告知を掲載した。対象ユーザーには順次、告知のメールを送信するという。

 Microsoftでは、OneDrive無料ユーザーのストレージ容量を現行の15GBから5GBに削減することを2015年11月2日に発表していた。

 この削減については、2016年1月31日までに特設ウェブサイトにてオプトインの申し込みを行えば、無料版ユーザーでも従来通り15GBと、取得していればカメラロール特典(15GB)の容量を引き続き利用することが可能となっていた。

 今回、ストレージ容量が削減される告知が行われるのは、この申し込みを行わなかったユーザーが対象。15GBから5GBの削除に加えて、無料ユーザーに対する15GBのカメラロール特典もあわせて中止される。容量が削減される日時についてはユーザーごとに異なり、告知メール送信の90日後となる「ストレージ容量に関する変更」という件名のメールに記載されているので、各自確認してほしい。

現在の容量はOneDriveの「ストレージの管理」から確認できる

 対象ユーザーのうち、OneDriveに5GB以上のファイルを保存しているユーザーには、1TBのストレージを含む「Office 365 Personal」を1年間無料で利用できる特典を提供するメールが送信されるという。

 対象ユーザーのOneDriveの容量は、告知メールの送信から90日後に、現在の15GBから5GBに削減される。その時点で容量を超過している場合は、その時点から9カ月間、ファイルの読み取りが可能な状態が継続されるため、閲覧やダウンロードは可能。ただし新しいファイルの追加はできなくなる。

 9カ月経過後も5GBの容量を超過している場合はアカウントがロックされ、OneDriveに保存されているコンテンツにはアクセスできなくなるという。その状態でさらに6カ月が経過すると、保存していたファイルが削除されるとのこと。

 90日間+9カ月+6カ月となる約1年半の間に、OneDriveの課金を行えば、容量は拡張され、以前のファイルへ以前のとおりアクセスすることが可能となるという。

 なお、オプトインを行い、容量削減がされないユーザーへ向けても、「OneDriveに関する重要な変更」という件名のメールが届く場合があるが、「ご使用のアカウントが、今回の変更の影響を受けることはございません」と明記されている。

 「Office 365 Home」「同Personal」「同University」の各サブスクリプションに含まれるストレージ容量を、従来の無制限から1TBに削減することに関しても、あわせて告知が掲載されている。

(岩崎 宰守)