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「ふるさと納税」でいくら控除された? 2024年(令和6年)の住民税、控除額を確認するには?

計算方法と「住民税決定通知書」の見方を徹底解説

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あなたの住民税、なぜその金額? 計算方法と住民税決定通知書の見方を徹底解説【2024年(令和6年)版】
「森林環境税」で今年から増税!? 「定額減税」の確認方法は?


 サラリーマンの人は今月(6月)の給与明細と一緒に住民税の決定通知書を受け取るはずだ。個人事業主は住民税明細書と納付用紙(納税通知書)が6月上旬に郵送され手元に届いているだろう。

 受け取った通知書・明細書はお住まいの市区町村や、会社員か自営業かにより少し名称は異なるかもしれない。INTERNET Watch編集部の人(会社員=給与所得者)が住む東京都町田市は「令和6年度 給与所得等に係る市民税・都民税 特別徴収税額の決定通知書」、筆者(個人事業主)が住民票を置く愛知県名古屋市は「令和6年度 市民税・県民税 課税明細書」と書かれている。

 通知書・明細書には「所得割額」「均等割額」「調整控除額」など、なじみのない言葉や算出根拠の分からない金額が書かれている。今年から増税が始まった「森林環境税」の欄が追加された。また、定額減税が行われたので、減税額も記載されている。

 国に納める所得税の源泉徴収票は全国一律でフォーマットは共通、「源泉徴収票の見方」などで検索すると解説記事は多数見つけることができるが、住民税は自治体ごとにフォーマットに差異があり、現物を見せてもらうと形もサイズもさまざま。通知書の見方を掲載している自治体も少ない。「住民税の見方」などで検索しても自治体による違いに加え、所得税より複雑で分かりにくく、情報も少なめな印象だ。

 この記事では、分かりにくい住民税の通知書の見方を解説する。最初にお伝えしておくと、“この記事はやたら長い”。目標は最後まで読まれた人はご自身の通知書に書かれた「市民税所得割」「県民税均等割」「調整控除」などが算出できて、納税額がピターッと合うことを目指している。「そこまで詳しく知る必要はない」「ふるさと納税の確認がしたい」という人は目次から必要そうな項をツマミ読みしていただきたい。

[目次]

  1. 「復興特別税」が終了、新たな増税「森林環境税」が始まった
  2. 住民税とは
  3. 住民税はいくら納める?〔住民税額の計算方法〕
    -住民税は「所得税」から始まる
    -住民税は「所得割額」+「均等割額」
    -住民税の主役「所得割額」の計算式は所得税に似ている
    -「調整控除」は住民税の分かりにくさの象徴=負の遺産
    -「所得割」を源泉徴収票から計算してみよう
    -「年収」と「所得」は、源泉徴収票も住民税通知書も同じ金額
    -「所得控除」は所得税と住民税で控除額に差があり、要注意
    -負の遺産、超~分かりにくい「調整控除額」を計算する
    -市民税・県民税の「所得割額」を計算しよう
    -県独自の超過課税で差がある「均等割額」
    -「均等割額」の計算は簡単
    -「定額減税」で6月の住民税の天引きは“0円”
    -「ふるさと納税」を確認する~実は複雑な計算が必要
  4. あなたの住民税をサクッと計算!〔住民税額シミュレーションツール〕
    -「住民税額シミュレーションツール」で約半年前に納税額が分かる
  5. 住民税はいつから納める? パートやアルバイトは?〔住民税の注意点〕
    -住民税の納税時期、「普通徴収」と「特別徴収」
    -住民税の「時間差攻撃」に注意
    -住民税はいくらまで非課税? パートやアルバイトは注意しよう
  6. 最後に
    -環境名目の自治体の超過課税はどうなる

2024年6月25日掲載の記事で続きを読む