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マイナンバーカードの電子証明書、有効期限は大丈夫? 確定申告でe-Taxを利用する人は確認を
2025年2月28日 06:55
マイナンバーカードの電子証明書の有効期限をご存じだろうか。マイナンバーカードを取得して、5回目の誕生日がマイナンバーカードの電子証明書の有効期限で、更新しないとe-Taxを利用できない。2月、3月(17日まで)に誕生日を迎える人は念のため確認しよう。
上のグラフはマイナンバーカードの交付枚数率・保有枚数率の推移を示したもので、2020年の春から夏にかけて1つ目の急増加が見られる。2020年の春は、コロナ禍で行われた一律10万円の特別定額給付金の支給が開始されたころだ。
例えば2020年7月にマイナンバーカードを取得した人で、6月生まれの人の5回目の誕生日は2025年6月、8月生まれの人の5回目の誕生日は2024年8月となる。取得した日と誕生日のタイミングで4年~5年後に電子証明書の更新日(=5回目の誕生日)が来ることとなる。前述した1つ目の急増加でマイナンバーカードを取得した多くの人が更新時期となっているはずだ。更新の3カ月前に郵送でお知らせが届いているはずだが、未開封で放置していないか確認しよう。
うっかり電子証明書の更新を忘れ、いざe-Taxで確定申告書を送信しようとしたら有効期限切れの可能性がある。3月17日の確定申告期限ギリギリでe-Taxが使えないことに気付いたら大変だ。特に青色申告をしている人は、あわてて郵送で申告すると控除額はマイナス10万円。3月17日の期限を過ぎるとマイナス65万円となる。これはかなり痛い。なので、2月、3月に誕生日を迎える人は注意していただきたい。
なお、国税庁e-Taxのサイトによると、電子証明書を更新した場合、1時間程度はe-Taxが利用できないと記載されている。
また、マイナンバーカードの更新の案内に同封されていたチラシには「e-Tax等、更新当日に利用できないサービスもあります」と書かれているので、確定申告期限ギリギリの更新は避けたい。
筆者は2024年3月に電子証明書の更新を行った。手続きはいたって簡単。マイナンバーカードを持って自治体の窓口に行くだけだ。ただし筆者がマイナンバーカードを取得したのは交付枚数率14%と少なめな時期だったので、電子証明書の更新をする人も少なめ。曜日や時間によっては窓口が混雑することも考えられるので、ゆとりをもって手続きをしていただきたい。
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マイナンバーカードの電子証明書の更新に行ってきた ~いたって簡単、青色申告の個人事業主は注意~
筆者がマイナンバーカードを取得したのは2019年の夏。5回目の誕生日が来たので、マイナンバーカードの電子証明書を更新してきた。半年ほどすると、多くの読者の手元にも“更新”のお知らせが届き始めると思われるので、初めて行うマイナンバーカードの更新手続きについてお知らせしよう。
筆者は自宅マンションと住民票は愛知県名古屋市(=名古屋市民)で、神奈川県川崎市にオフィス兼住居を借りている。今回、5年ぶりの運転免許証の更新と初めて行うマイナンバーカードの電子証明書の更新の時期が重なったので、名古屋に戻って手続きを行った。知人に「免許証とマイナンバーカードの更新をしに来た」というと、全ての人が「マイナンバーカードの更新?」と聞き返してきた。普及率は70%を超えたマイナンバーカードだが、ぶっちゃけ利用率や理解度が高いとは言えず、「マイナンバーカードの更新……何それ?」と思うのは筆者の知人だけでなく、読者の中にも多いと思う。手続きはいたって簡単、マイナンバーカードを持って役所に行くだけだが、半年~1年後には多くの人が対象となるので、心構えとしてお読みいただきたい。
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