トピック
【どうする? 中小企業のPC選び】ノートPC全盛の今、あえて小型デスクトップPCを選択! 経理スタッフが欲しがったのは、画面の広さと「机を広く使いたい」こと
ディスプレイとデスクトップのスペースは広い方がいい!!
- 提供:
- 株式会社マウスコンピューター
2024年8月30日 06:00
Windows 10の「サポート終了1年前」まであと1カ月。
筆者が務める新宿の小さな会社でも、PCの買い替えを急いでいる。本連載は、専任の「情シス」がいない弊社において、「普通の会社員」があれこれ思い悩みながら社用PCを選定し、実際に導入するまでの試行錯誤をお伝えしていきたい。
前回の記事では、「社用PCをマウスコンピューターの製品で統一する」という意志決定までのプロセスと、「予算をおさえるために自治体の補助金が活用できる」ということを紹介した。
いよいよ今回はマウスコンピューターの公式通販サイトで比較検討しながら、新たな社用PCを具体的に選定していく。
とにかく画面を広く! 机も広く使いたい!選んだのはノートPCではなく……
本記事のテーマは、下記の1点に集約される。
・オフィス回帰が進むなか、事務作業に最適な社用PCは?
前回の記事でもお伝えしたように、弊社の場合は経理部門で使用されているマシンがかなりの年代ものだったため、まずは「経理スタッフのための新PC」という前提で、機種の選定を進めていきたい。
「画面は広く使いたい」
ということで、経理のAさんに要望を伺ってみると「Excelがサクサク動かせればスペック的には十分。あとはとにかく画面が大きい方がいい」とのこと。細かな数字を追わなければならない仕事柄、至極もっともな意見だ。
となると、ノートPCに大きい外部ディスプレイを接続するという考え方もある。最近はノートPCでも2画面、3画面繋げるPCも多いし、USB Type-Cケーブル1本で繋げば、映像出力もノートPCへの給電も同時にできてしまうような便利な機能もある。
「持ち運ばないPC」という選択肢
ただ、会社の方針として、機密性の高い財務データなどを簡単に社外に持ち出せる状況をつくるのは、セキュリティ的にも避けたいというのがあって、社内的にはデスクトップPCのほうが望ましいと思っているところがある。またノートPCはバッテリーの寿命という問題もあるので、出社率が高い経理スタッフにはデスクトップPCを使用してもらった方が、今後の買い換えやメンテナンスのコスト抑制という意味でもメリットがありそうだ。
一方で、デスクトップPCといっても、Aさんが言うようにそこまで高いスペックは必要ない。経理以外の事務部門でも、基本的に使用するのはExcelをはじめとしたOfficeソフト。それらを複数のウィンドウで開きながら快適に作業できる環境が構築できれば十分だという。
「机の上を広く使いたい」
むしろコロナが落ち着いてきて出社率が高まっている弊社では、オフィスが手狭になりつつあって、デスクトップPCに求めるのはコンパクトさだ。Aさんも机の上のスペースは広いほどいいと言っていて、そうした意見をまとめると、弊社の社用PCにふさわしいのは「そこそこのスペックで、かつコンパクトなデスクトップPC」ということになりそうだ。
「MousePro CRシリーズ」ならデスクまわりも超スッキリ!
というわけで、良さそうなPCを探してみたのだが、まさに「ピッタリ」と言える製品があった。コンパクトデスクトップ「MousePro CRシリーズ」だ。
特筆すべきは、横幅28mmというコンパクトさ。しかも、VESAマウントを持ったディスプレイなら、ディスプレイ背面に簡単に取り付けでき、そのためのVESA規格対応マウントまで標準添付されているという製品だ。
実は弊社では現在、ほとんどのスタッフがデスクトップPCの筐体を足元の床に直置きしている……。デスクのサイズを考えると仕方がないのだが、PCが床にたまったホコリを吸い込んで汚れやすいし、ほこりが溜まれば冷却機能が低下してしまうため、なんとかならないものかと以前から思いあぐねていた。
MousePro CRシリーズならば、この問題も解決できる。紙の資料を確認しながらデータを入力することも多い経理にとって、机上のスペースをしっかりと確保することは、作業の効率化にもつながるだろう。
MousePro CRシリーズのラインアップは「MousePro CR-I1U01」「MousePro CR-I3U01」「MousePro CR-I5U01」の3種類。ここからはマウスコンピューターの公式通販サイトを見ながら、最終的な機種の選定を進めていく。
Core i3かi5か? その差1万2000円をどう考える?
マウスコンピューターの公式通販サイトから、先述の3機種を「比較リスト」に追加すると、下記のようにスペックを一覧できる。
まずはCPUのスペックから検討していこう。
経理をはじめとする事務部門でも、PowerPointやExcelを開きながらZoomなどでオンラインミーティングをするといった場面は多々ある。そのためマルチタスクを苦手とするインテルCeleron搭載のCR-I1U01は、候補から除外しておく。
悩ましいのはCR-I3U01(Core i3搭載)とCR-I5U01(Core i5搭載)だ。性能的にはCore i3で十分な気もする。しかし、両者の価格差は1万2000円程度。事務スタッフのなかには、制作部門の人手が足りないときに、簡単な画像編集を手伝っている人もいるので、CR-I5U01で統一しておけば、今後も何かと柔軟に仕事が進められそうだ。何より予算については、前回の記事で紹介した新宿区の補助金が活用できる。
その旨を上司に報告したところ、「それならケチケチせず、みんなが快適に働ける環境をつくろう」とのこと。というわけで、新たな社用PCはMousePro CR-I5U01に決定! まずはシングルモニターでの運用を考えているが、最大で3画面の出力が可能なので、ゆくゆくは用途に応じてマルチモニターを導入してもいいかもしれない。できることがグッと広がりそうだ。
メモリは16GBに強化
さて、最後にカスタマイズしたポイントを紹介しよう。
MousePro CR-I5U01のデフォルトメモリは8GB。
一昔前は「8GB」といえば「ちゃんとしたメモリ容量」だったが、今は「コストを最優先した選択肢」と考えたほうがいいと思う。
最近はウェブブラウズするだけでも大量のメモリを消費するし、オンライン会議と並行してOfficeソフトを使う場合でも、できるだけ快適に作業したい。
とはいえ、予算の都合もあるので「いくらでも」というわけにはいかない。マウスコンピューターの公式通販サイトは、購入時のカスタマイズにも対応しているので、容量と予算のバランスを勘案してみる。結果として選んだのは、メモリ容量16GB(カスタマイズ費用8800円)のオプションだ。
これで総額は14万8280円。そこに前回紹介した新宿区の経営力強化支援事業補助金を活用すれば実質3万円以下の負担で購入できる。これなら十分に予算の範囲だ。
あとは実際にPCが届くのを待つばかり。次回は実際にCR-I5U01を使いながら、買い替えによるメリットや使用感をご紹介したい。