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2025年、サーバーCPUはどうなる? Xeon 6の次世代は?

インテルとITジャーナリストが語る、そのポイント

 YouTubeのImpress Watchチャンネルにて、インテルの上野晶子氏(執行役員 マーケティング本部 本部長)とITジャーナリストの笠原一輝氏をお招きし、弊誌編集長の鈴木光太郎が話を聞く「2025年、PCは大変革の時代に?「AIを本当に取り込んだPC」が見せる新しい仕事の形とは?」が12月12日ライブ配信されました。現在、アーカイブ動画を見られるようになっています。

 この記事では、2024年のインテルのサーバー向けCPUについて笠原氏が語った内容をご紹介します。興味を持った方は、ぜひYouTubeで見てみてください。

【2025年、PCは大変革の時代に?「AIを本当に取り込んだPC」が見せる新しい仕事の形とは?】

2024年はサーバー向けCPUも当たり年、2025年は?

 テーマは「ところで、2025年のサーバーは?」。笠原氏は開口一番、2024年はPC向けだけでなく、インテルのサーバー向けCPUも当たり年だったと話しました。

 2024年にはサーバー向けCPUとして、Xeon 6が出ました。Xeon 6には、6月に発表されたXeon 6 6900E/6700Eシリーズ(コードネームSierra Forest)と、9月に発表されたXeon 6 6900P/6700Pシリーズ(コードネームGranite Rapids)の、コードネームから分かれた2種類があります。

 Xeonは第5世代まで、クライアントPCでいうPコアベースの製品のみでした。それに対してXeon 6では、Eコアベースの製品と、Pコアベースの製品の2種類に分かれているのが大きな違いです。

 名前に「E」のつくSierra ForestがEコアベースの製品、名前に「P」のつくGranite RapidsがPコアの製品です。これは、Core Ultra シリーズ1(コードネームMeteor Lake)のCPUであるCrestmont(Eコア)とRedwood Cove(Pコア)がベースになっています。

Xeon 6はゲームチェンジング

 笠原氏は「来年の製品どうなるかってよく聞かれるんですけど」として次世代のサーバー向けCPUについての予想を語りました。まだ新しいコードネームは発表されていませんが、Granite Rapidsの後継製品がCore Ultraシリーズ2(Core Ultra 200V、コードネームLunar Lake)のPコアであるLion Coveベースになるだろうということです。「すごく評価高いLion Coveが、来年はXeonのPコアで採用される、と」(笠原氏)。

 そして次世代XeonのEコアについては、すでにClearwater Forestというコードネームが発表されています。「これはSkymont(Lunar LakeのEコア)ベースになるだろうと想像できます」(笠原氏)。

 すると期待できることとしては、Lunar Lakeで大きく電力効率が改善されたことから(前編参照)、次世代のXeonではEコアベースもPコアベースも電力効率が改善されるだろうということです。「これはサーバーにとってすごいニュースですよね」と笠原氏は強調しており、インテルのサーバー向けCPUは来年も当たり年になりそうです。