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海外製品の取り売りなのに……実行者が破産したプロジェクトでMakuakeが全額返金を発表

 クラウドファンディングサイト「Makuake」で成立したものの、製品が発送されないままになっていたいびき防止パッドについて、Makuakeが支援金の全額返金を発表した。

 対象のプロジェクトは合同会社アスタイルが行っていた「イビキトリーナ」で、目標の10倍を超える500万円以上の資金を集めたものの、期日になっても発送が行われず、先週になって同社の破産およびMakuakeからの支援金の全額返金を知らせる連絡が、支援者のもとに届いたというもの。クラウドファンディングでは完成した製品が予定スペックを満たさなかったなどの理由で破綻するトラブルはよくあるが、今回は海外で販売されている製品の取り売りで、目標金額の達成に関わらず支援が成立するAll in型のプロジェクトであるにも関わらず破綻に至ったこと、さらに同一とみられる製品がAmazonで販売されていたりと、不透明な要素が多い。海外のクラウドファンディングサイトで起こる設計や製造絡みのトラブルとは全く異質な内容であり、また、支援者からプロジェクト実行者に対する返金のための協議が同社の破産で実質不可能になってしまったたことが、Makuakeが異例の全額返金に踏み切った裏にはあるようだ。