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企業の取締役会の議事録、電子化を望む声「8割」も実際の導入は3分の1にすぎないと判明

 企業の取締役会の議事録について、電子化を望む声が未導入企業では8割近くを占める一方で、実際に電子化されている割合は全体のおよそ3分の1にすぎないなど、大きなギャップがあることが明らかになった。

 これはペーパーロジックが従業員数1000人以上の都内企業に勤める総務・経営企画部門のスタッフ102人を対象に行った調査によるもので、それによると、取締役会の議事録が電子化されている企業は全体の3分の1にあたる32.4%にすぎない一方で、電子化されていない企業の79%が電子化を「非常に望む」もしくは「やや望む」と回答するなど、実際の導入状況とは大きなギャップがあるというもの。実際に電子化を行っている企業では、実感できるメリットとして「紙の回覧がなく回収が早い」「場所にとらわれず押印が可能」がトップ2を占めるなど、時間および場所の効率化が大きく評価されているが、未導入企業では実際の導入にあたって高いハードルがあるようだ。モニターの数そのものが少ないこと、また全ての社内会議にではなく取締役会に限定されていることは留意する必要はあるが、現状では導入にこぎつけた企業だけが恩恵をこうむっている状態にあると見て良さそうだ。