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スマートスピーカー「Echo」販売によるAmazonの損失、約4兆円に上るとの報道

  • tks24

2024年7月24日 11:55

　Amazonがスマートスピーカー「Echo」シリーズの販売を通じて、約4兆円もの損失を出していたと報じられている。

　これはウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）の取材で判明したもので、それによるとAmazonは音声アシスタント「Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」シリーズ約5億台の販売を通じ、2017年から2021年にかけて250億ドル、日本円にして約4兆円もの損失を出していたという。同社はKindleなどと同様、先にデバイスを顧客に安価で販売し、その後それらを通じたショッピングを通じて利益を得るモデルをAlexaデバイスでも行おうとしたが、顧客はAlexaデバイスをもっぱら目覚まし時計や音楽スピーカー、天気予報のために利用するばかりで、前述のような巨大な損失を生み出すに至ったとのこと。同社が「下流への影響」と呼ぶこうしたビジネスモデルをもとにEchoの開発を行ってきた1万5000人ものチームはすでに解散しており、現在は新CEOのAndy Jassy氏のもと、早ければ今月にも登場する有料版Alexaの開発を急ピッチで進めているとしている。これらの月額料金は10ドル程度と見込まれているが、競合に当たるChatGPTやGoogle Geminiは基本機能だけであれば無料で利用できるため、有料化したAlexaで目論見通りに利益を上げられるかは不透明なままだ。