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配達直後のiPhoneが玄関先から盗難→注文データをもとに配達先を狙い撃ちしていたと判明

 米国で続発していた、配達直後のiPhoneが玄関先から盗まれる事件について、発送業者を買収して不正入手した注文情報を用い、配達先を狙い撃ちするかたちで窃盗に及んでいたことが明らかになった。

 届いたばかりのiPhoneが玄関先から盗まれる事件は、これまで米国の複数の州で数千台の規模で発生しているが、盗難に遭ったさまざまな荷物の中にiPhoneが含まれているのではなく、iPhoneだけがピンポイントで、しかも配達直後に盗まれるという不可解さが指摘されていた。連邦当局によると、今回新たに逮捕した国際犯罪組織が、Fedexの追跡番号を盗み取るソフトウェアを作成し、AT&T店舗の従業員を買収して注文の詳細と配達先住所を数百件という規模で入手し、窃盗犯を配達先に派遣して窃盗に及んでいた事実を明らかにした。つまり、偶然ではなくiPhoneを狙い撃ちした窃盗だったわけだが、こうしたソフトウェアはTelegramで販売されており、今回の摘発の対象となったニュージャージー州だけでなく、全米の広い範囲で使われている可能性があるとのこと。この件を報じた海外メディア「9to5Mac」では「この話から得られる最大の教訓は、iPhoneをはじめ、貴重品の配達には全て(対面での)サインを求めることだ」とコメントしている。