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ディープフェイク詐欺に最も悪用された有名人は? マカフィーが調査結果を発表

 マカフィー株式会社が、「有名人を装ったディープフェイク詐欺に関する調査」の結果として、「最も詐欺に悪用されたセレブ」のランキングを発表した。

 同調査は、日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、インドの18歳以上の8600人を対象に実施された。

 ディープフェイク詐欺は、AIを悪用して有名人の声や映像を偽装し、本人の発信であるかのように見せかけて、偽の商品を販売したり、疑わしいプレゼント企画を持ちかけたり、投資や暗号資産の儲け話を仕掛けたりすることで、金銭をだまし取る詐欺。

 日本人の38%が、偽造またはAIが生成した有名人の広告を見たことがあると回答した。日本において、偽広告もしくはAI生成による広告で最も頻繁に見かけた有名人をたずねたところ、上位10名は以下の通りになった。

  1. BTS(防弾少年団)のメンバー全員
  2. イーロン・マスク
  3. 木村拓哉
  4. テイラー・スウィフト
  5. トム・ハンクス
  6. ジャスティン・ビーバー
  7. エマ・ワトソン
  8. 柴咲コウ
  9. クリスティアーノ・ロナウド
  10. キム・カーダシアン

 全体の7%は、有名人の名前や顔を使った偽の商品広告やプレゼント企画をクリックした経験があると回答した。また、若年層(18〜24歳)では、14%が偽の広告をクリックしたと回答し、最も高い割合となった。偽の有名人が掲載されたコンテンツをクリックした人のうち、3%が金銭または個人情報を失っているといい、被害者の平均損失額は11万5000円に上るという。

 マカフィーは、安全にインターネットを利用するために以下の内容を推奨している。

情報の出処を検証する

 コンテンツには懐疑心を持って接し、衝撃的な主張や疑わしい発信を見つけた場合は、信頼できる情報源やサイトなどで事実検証をする。

注意して使用する

 不確かなコンテンツの共有や利用は避ける。

ディープフェイクを検知する

 不自然な瞬きや目の動きのほか、不自然な手や歯、音声が話者の唇と一致していない、音質が歪んでいるなど、コンテンツに不自然な点がないか確認する。

自分の判断力を活用する

 動画や音声で、特に有名人が予想外の主張や宣伝を行っている場合は、一度立ち止まり、正当なコンテンツかを疑うようにする。

危険なウェブサイトへのアクセスをブロックするソフトを使う

 不審なリンクやサイトを検知し、保護するソフトウェアを使うことで、自分自身や家族のオンラインでの安全を確保できる。